スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一次創作:ダリの宝石店:前編

例によって題名と中身は合っていない。所詮ギャグ。
参考作品:松井優征作品、森田崇『アバンチュリエ』、ALI PROJECTの楽曲『ダリの宝石店』


 19世紀フランス、パリ。産業革命の波を受け、科学技術が進歩し、富裕層と貧困層の格差が益々広がりゆく中、ある商売が貴族たちや成金たちに支持され、メキメキと力をつけていった。
『宝石商』である。
 宝石商は昼間は金持ちのご婦人方が夜会に身に着けて出掛け、富と美しさをひけらかすためだけに使われるダイヤモンドのブローチだの真珠の首飾りだのを、客に世辞を述べつつ売っていたが、あたりが暗くなり人目を忍べる時刻になると、重い床蓋に閉ざされた店の地下室に金持ちたちを招き、夜毎いかがわしいオークションに興じたのである。

 小さな舞台の上に立った、さながら燕尾服を着た小柄な猿のような宝石商が、右手を高々と掲げ、節くれだったその手に余る程大きく、切り裂いたばかりの鳩の喉よりも赤々と輝く一塊の宝石を、集まった客たちに見せびらかして声を張り上げた。
「さあこの鮮やかな深紅のルビー、元の姿はとある落ちぶれた高級娼婦!!梅毒に倒れ美しかった容(かんばせ)も見る影もなく腐り落ちたその時、彼女が思いを馳せたのはかつてただ一人愛した没落貴族の青年、そして彼との間に産まれた息子!!」

わーっ!

 客が熱狂的な声を上げた。その声に応えて、宝石商は右手を挙げた。そして続ける。
「二人の生活費のため、悪魔に魂を売りし健気な女の人生の価値はー…!!?」
 宝石商はそこでドラマチックにもったいぶり、それから叫んだ。
「10万フランから!!10万フランから、ハンマープライス!!!」
 一番前にいた紳士然とした白髪の初老の男が、強欲さを隠しもしない下卑た表情で手を挙げた。
「12万フラン!」
「15万フラン!」
 初老の男が言い終わらない内に、少し離れたところに立っていた脂ぎった黒光りする肌の中年の男が声を上げた。
「18万フラン!」
 初老の男が負けじと言い返す。
「なんの、20万フラン!」
 中年男が酒に喉を焼き潰された濁声を更に張り上げた。
「30万フラン!」
 割って入ったのはガリガリに痩せて神経質そうな婦人だった。
「ぐぬぅ…」
 初老の男が悔しそうに歯噛みした。彼はもうそれ以上払えないのだ。
「30万フラン!これより上はありませんか?」
 宝石商が嫌らしくも宝石を手に持ったままゆっくりと回す。ランプの灯に満遍なく当てて、余計に煌めくように見せるのだ。
「35万フラン!」
 中年男が高々と手を挙げた。
「さ…38万…」
 痩せた婦人が弱々しく呟いた。
「40万」
 中年男はニタリと口角を上げて容赦なく言い放った。
「40万!40万以上はおりませんか?!40万で宜しいですね?!!」
 宝石商がまたしても宝石を客たちによく見えるよう見せびらかしながら言った。どうやらそれ以上払える者はいないらしい。
 中年男はガマガエルじみた胸の悪くなるようなニタリ笑いを益々大きくして、宝石商のいる壇上に向かって言った。二万フラン負けた婦人がハンカチを噛み締めて悔しがっているのも実に小気味よい。
 男は懐から札束を取り出し、宝石商に投げつけるように渡した。宝石商は札束を恭しく受け取ると、赤い宝石を男に手渡した。男は宝石を受け取るや否や、舞台から降りもせずに宝石にむしゃぶりつくように眺め回す。
「ああ…!私をコケにしてくれた愛しい私のヴィオレッタ!!お前の命はやはり私の元に還る運命だったのだ!お前の人生を余すところなく噛み砕き、我が血肉の一部としてくれよう!!」
 男はそう叫んで、赤い宝石に大口開けて食らいついた。

ばり、がきょ、ぼりん。

堅い石を咀嚼する音が、部屋中に響く。

「無粋ねえ」
「『宝石』はずっと手元に置いて愛でてこそなのに」
 ランプの僅かな光に照らされて、得体の知れない怪物のように膨れ上がる、石壁に映された男の黒い陰を気味悪がる様子もなく、上品ぶってふわふわした縁取りの扇子で口元を隠した若い女たちがこそこそと囁き合っていた。宝石商はそれを敏感に聞き逃さず、新たな宝石を鞄から取り出した。それは、夕闇に沈む海より、未明の街に降り積もった雪より青ざめた色をしたサファイアだった。
「さあさあ次なる宝石は若いご婦人方にお勧めのこちら!なにを隠そう、彼は先日、サファイア通りの路地裏で刺殺体で発見された往年の舞台俳優、謎多き彼の人生を味わってみたくはありませんか?」
 かつて自分たちも、憧れと欲望をもって舞台上で歌う姿を見つめていた有名な男優の成れの果てに、その妖艶な煌めきに、女たちは涎を垂らす。

 19世紀フランス、パリ。産業革命の波を受け、発達し出した科学技術に中世から盛んであった魔術や錬金術のノウハウを組み込み、ヒトの魂を宝石に加工し保存する技術が確立した。当初は親しかった故人を悼み、手元に置くためにその技術が使われたが、その宝石の美しさや、食べることで元となったヒトの人生の記憶を自分の一部のように体感できる性質が注目され、やがて資産家や貴族たちはこぞって宝石を買い漁るようになった。宝石はさながら、愛でてよし、食べてよしのグラン・ギニョル劇場、富の有り余る生活では決して味わえないスリルと刺激に満ち溢れた庶民の人生の記憶はこの上ない退屈しのぎであった。需要があれば供給があるのは当然のことで、貧しい庶民たちは自身や身内の死後、魂を加工して売るよう、こぞって宝石商と契約した。

 色とりどりの、元はといえば人間だった宝石を全て売りさばき、空が白みだした頃、誰も居なくなった地下広間で猿のように年老いた宝石商・ダリは一人呟いた。
「今日も素晴らしい稼ぎになった、これだからこの仕事は止められない。」

 しかし、人間と云うのは何と愚かな生き物なのだろう。

「端た金のために他人も、自分の人生でさえも容易に売り渡す平民どもも、そんなつまらぬ人生のために金を落とす成金どもも。自分の生に対してプライドはないのかねぇ…」

 まあ、だからこそ仕事がやりやすいのだが。

 ダリがここらで一服、とばかりに巻き煙草にマッチで火をつけた時、ギギィと音がして隠し扉が開き、小間使いの薄汚れたエプロンを着けた、少し長い黒髪の青年が入ってきた。
「まだ起きてます?」
「なんだねもう休むところだ」
 ダリは不満を隠しもせずにぶっきらぼうに返事をした。小間使いはそんな主人の態度にも構わず、ずかずかと部屋に入る。
「いえねご主人、こんな手紙が店の正面 扉に挟まってたんでさあ」
小間使いは重厚な羊皮紙に金文字を捺し、アメシスト色の蝋で封をした封筒を持っていた。
「警察か?」
 ダリは冗談のつもりらしく、自分で言ったことに笑いながら、ひったくるように青年から手紙を受け取って、ペーパーナイフで乱暴に封を切り裂いた。
そして中身を読む。

「『拝啓、サルニデール・ダリ様。今晩、月の最も高い時刻に、あなた様の最も尊い宝石を頂戴しに伺います。…怪盗ラパン・スィーサイド』…何だこれは?」
「アルセーヌ・ルパンでも読み過ぎたんでしょうかね?春って、何でか多いんですよねこんなイかれた野郎が」
小間使いが呆れたように言う。
「それで、どうします?どうせ頭のおかしい奴のイタズラだと思いますが…」
 ダリは暫し思案したのち、小間使いに指示を出す。
「今夜は満月だな。念の為警備を張る。警察の手配を頼むぞ。」
「へーい」
 小間使いは手をひらひら振って部屋を出て行った。
スポンサーサイト

面白いゲーム考えたった~

 イチゴミルクの匂いとニンニクの匂いって、そのまま実物を嗅ぐ分にはいい匂いなのに、ヒトの口を介して出て来た場合途端に醜悪な臭いに変貌するのはどういう訳なんだろう…
 通勤バスで隣に座ったギャル子ちゃんがイチゴミルク味と思しきガム噛んでて、くっさいのなんの。思いっきり地味で変わり映えのしない窓の外の景色を一生懸命眺める振りしてやり過ごしたけど、表情に出てなかったら良いなあ…

 今日は表題通り、面白いゲームを考えついちゃいましたので書き留めときます。その名も『ハリーポッターゲーム』ぱふぱふ~
 あ、またかって顔して逃げないで、今日は気持ち悪い同人語りじゃないから。
 
 必要なモノはスマホとヒマと広い心。やることはメール作成の画面にして、手書き入力モードにして、『ハリーポッター』と書く、それだけ。ルールは必ずカタカナで書くこと。
 …それの何がオモロいのと思ったそこのアナタ!騙されたと思ってトライしてみ、すんげー難しいから。
 カタカナの『ハ』はどうしても漢数字の『八』になるし、『リ』はひらがなの『り』になってしまう。ポは相当早く書かないと最後まで書き終えられないし。
 私が特別不器用というわけではない限り(いや、天道あかねちゃん並みの不器用だけど)一発で『ハリーポッター』と書き終えるのは至難を極める技術の筈だ。
 たった独りで「うあーちくしょう!」とか言いながらエキサイトするも良し、一発で書き終えた奴にジュース一本奢るとかささやかな景品を贈る約束をして仲間内で盛り上がるも良し。あ、駅のホームや歩道を歩きながらやるのはNGね命懸けのデスゲームになっちゃうから。

 …こんなくっだらないことばかり最近書いてるけど、別に暇ってわけじゃないんだからね。

 …現実逃避したいんよ…。

浅田選手六位入賞おめでとうー!!

 素晴らしいフリーでした!全部ジャンプできれいに決めたし、あのしなやかで伸びやかな演技は浅田選手にしか出来ないものだと改めて実感。浅田選手が終わった瞬間涙を浮かべたのを見て、ああ満足したんだなあ、と私まで泣けてきました。やっぱり、まだまだこの人が女王だ。
 浅田選手の演技まで見て寝てしまったのですが、起きて直ぐ結果を見ました。16位から大飛躍の大健闘だと思います。私も文句しか言わない凡人共の一匹なので、これでショートがせめていつも通りくらい滑れてたら…とつい思ってしまうけれど、浅田選手に笑顔が戻ったからOKです。
 これからのことはゆっくり考える、とのこと。惜しまれつつ去った方が良いのか、でも個人的にはやっぱりもう四年滑ってほしいなあ、と。

 あとあいつ金逃した!ソトニコワ選手金メダルおめでとうそしてありがとう!

浅田選手へのエールのようなもの

浅田選手のフリーがもうすぐ始まります。
六分間練習はとっても綺麗なジャンプでした。
シンキロウ元総理のクソジジイが「あの子は大事なときになるといつも転ぶから」と言ったらしい。てめえは大事な時になるといつも逃げるじゃねーかバーカ。
これだけ才能があり、これだけ頑張って、涙流して、一生懸命な人がどうして、何も努力しない凡人共にくだくだ文句言われりゃならんのか。悔しい、私はそれが本当に悔しい。

金メダルは、勿論とってほしかったし、最後かもしれないと思うととらせてもあげたかったけど、もうそんなの気にしなくて良い、浅田選手が彼女が思うような演技が出来れば。終わった後浅田選手が笑顔であればそれで良い。私みたいのが想像もつかないくらい頑張ってるのわかってるけど、あと少し頑張れ!!

しっかし、あの女が金メダルなのはめっちゃ腹立つなあ(←平和の祭典?)。出来れば日本人選手の誰かに、ダメならツカヤちゃん当たりが奪い返してくれないかなあ。

○○が描いたピーターパンにありがちなこと

 何故ピーターパンかっていうと、勉強用BGMにディズニー曲集聴いてたらピーターパンの曲が出てきて、ピーターパンの曲聴いてたら本編観たくなって、本編観てたら思いついてしまったため。漫画家さん、小説家さんは私が作品を読んだことがある中からランダム。多少の下ネタあり、注意。

鳥山明が描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:「空を飛べるようになるまで精神と時の部屋で修行じゃあああっ」
ウェンディ:「あ、そんな大変なら結構です」

空知英明が描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:「空飛びたいならなんかエロいこと考えて妖精の粘液ぶっかけりゃ良いんだよ」
ティンク:(喉に指突っ込んで)「おぼろっしゃあー」
ウェンディ:「きったねえな!人の頭の上で何してくれちゃってんだよ!そんなんで空飛べても嬉しくないよ!!!」

松井優征が描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:ビッグベンのてっぺんにて「人間の底力はそんなものでは無いはずだ。妖精の粉など無くたって飛べる。進化せよ」→ドン
ウェンディ:「無理無理無理無理無理ーッッッ!!!!」

J・K・ローリングが描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:「君は空を飛べる…何故なら君は魔女だからだ」
ウェンディ:「父さんと母さんの敵ーっ!!」
ピーター:「人違いだよ!ピーター繋がりかよ?!てかご両親生きてるでしょ?!!」

松岡祐子が翻訳したピーターパンにありがちなこと:
ピーター:「えっ、君、空も飛べないのかい?驚き桃の木さんしょの木ーッ」
ウェンディ:「後生だからお黙り」

ビアトリクス・ポターの描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:(もひもひもひもひ)
ウェンディ:「…ニンジン食べる?」
ジョン、マイケル:「からのっ、ミートパイにしてくれるーッ」
ウェンディ:「あんたたち居たのかよ!」

高橋留美子の描いたピーターパンにありがちなこと:
ピーター:「影を、早く取り返さないと…」ドタバタガサゴソ
ウェンディ:(不意に目が覚める)「きゃあああっこのド変態!ケダモノ!!夜這いなんて卑怯よーっ!!!」
ピーター:「なっ、違…はっ、話を聞けーッ!!!」

以上、お粗末。ごめんなさい石投げないで…

春よ、遠き春よ

本棚の奥に追いやられていた明忍の1~3巻を引っ張り出して『冷蔵庫の中に象』を最初っからおさらいしてみた結果、頭が非常に疲れたでござる。
理屈っぽい杉山作品の中でダントツ理屈っぽいもんなあ。
テーマの一つが数学だし。作中出てきたタルト泥棒の犯人の推理とか、喧嘩売ってきた不良を助ける・助けないのパラドクスとか、予知夢破りの論理とか、じっくり理解しようと思ったら目の前がチカチカしてきたので止めました。
あとなゆたの心情にシンクロし過ぎてしまうので余計疲れる。この娘ちょっと私と内面的に似てるんだよ…私は彼女ほど可愛くも頭良くもないのですが。
しっかし、速水は無表情か怒ってるか蔑んでるかしか見事に表情がないなあ。なので最終話の笑顔には本当にびっくりしました。こいつら結婚するんだろうか。喧嘩ばかりの仲良し夫婦になるんだろうなきっと。

今朝電車で座って携帯弄ってたら、目の前にぬぼーっとデカい陰。ちょ、おっさん近いって。せめて30センチは離れてくれないかな落ち着かないし。
何かおかしなことしようものなら即座に貴様の人生破滅に追い込んでやる、と静かに闘志を燃やしてみるものの、何事も起こらず目的の駅についたので、無表情装ってそそくさ降りました。
少し前は駅の女子トイレに入ったら、子供用に設置してあるのだろう男子用便器でええ年こいた中途半端ハゲなおっさんが堂々用を足しておりました。男子トイレは混んでる様子なし。
同僚は車の運転中、トレーナーの上にブラジャーをつけたおっさんをみかけたらしいです。

春は変態が増えるとよく言われますが、春だろうと冬だろうとおかしな人は常に一定以上いるらしい。こんな世の中だもん、みんな疲れてるんだな…

大西さんはご機嫌斜めな模様です

「おめえも立派な、軽トラ野郎だ」
「野郎じゃねえっつってんだろ」
「やっぱ野郎じゃん…」

…どうでもいいネタからの、どうでもいい日記。

 バレンケン・シュタインデー終わりましたでよー。両親が僅かなチョコ菓子を職場から持ち帰ったこと以外では艶も下も、食い気すらも満たされない一日でした。
折角の週末も、妹は国家試験だわ、母親は帰るなりコップ割ったり怒鳴り散らしたりロック歌手もしくは更年期障害のおばさん宜しくキレキレだわ、私は模試(明日)だわであんまり休まる暇がございません。でもこっそり交通費640円無駄遣いして『明治失業忍法帖』5巻ゲットして来ました。明日も静岡行くんだからその時買えば良いのにね。一緒に買うつもりだった『flat』の8巻は雪の影響でゲットならずだったしね。おのれ都会を飲み込む白き悪魔め。

明忍本編は殆ど読んでないんだけど、それより楽しみにしていたオマケの『冷蔵庫の中に象』最終話を先に読んでしまったのでそちらの感想をば。ネタバレ注意。

甘ーい!(←古い?)
なんだこの隙のないバカップルは!なんだこの容赦のないハッピーエンドは!!前回とか前々々回に速水となゆたはこういう結末になりますよって誰かに言われたら信じてたかどうかわからんよ私。
 速水のご両親の謎もとけ、無事に汚名を注ぐことが出来たし。二人とも自分の相手に対する気持ちを認めたし。何より速水はなゆたと言う生き甲斐を見つけ、なゆたは本当の意味で自分を愛することが出来るようになり、各々が成長できたというのも良し。最後のシーンで二人とも笑顔だったのが印象的でした。末永く爆発するがいいさ。
 強いて難点をあげるなら、ちと駆け足気味だったことくらいか。あと0.5話分くらい伸ばして、なゆたの心情などもっとじっくり描いても悪くはなかった気が。なゆたは予知夢はもう見ないようになったのかな?まだ見えてももう見えなくても、なゆたには速水がいるからきっと孤独になることは、ないでしょうけど。
 しかし、いっつも思うんだけどこんなウィットに富んだ会話しまくる高校生なんていねえよな、と無粋なことを書いてみる。ポアンカレの回帰定理だとか、ルイス・キャロルの格言だとか、最早ファンタジーの領域だよ。



 遅蒔きながら羽生選手金メダルおめでとう!日本男子初の快挙だそうです。本人嬉しそうながらもフリーで転んじゃったことを気にしているらしく、インタビューでの第一声が「すみません」だったらしいです。そんなストイックなところにも勝利の女神様はゾッコンなわけだ。欧米諸国のメディアは日本人がメダル取ることについてあれこれ煩いけど(平和の為の祭典なのにね)気にせず、まずは休んでほしい。

スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ

ご存知『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドージャス』の替え歌。カリフラワー販促ソング。誰もが一度は思いつく陳腐なネタ。小さいときメリー・ポピンズのビデオ観て子供ながらに「うっわ、こいつやな女」と思った人、挙手ね。



スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
本日限定大特価どうぞ
農家を泣かせて破格のお値段
スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ

アンディリディリディアンディリラーイ…

チラシの隅々まで読みました
どこの店でも国産は
300円くらいしちゃうけど
ここは県内最安値 Oh!

スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
本日限定大特価どうぞ
店長の給料削ってお得
スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ

アンディリディリディアンディリラーイ…

甘酢に漬けてさっぱりサラダ
アンチョビソースでバーニャカウダ
クラゲと混ぜて中華風
今夜のおかずオールカバー Oh!

スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
本日限定大特価どうぞ
え?!ホントに国産かって?ななな何を言ってるんだいチミは??
スーパーカリフラワーの『国産』130円どうぞ

アンディリディリディアンディリラーイ…

緑のアフロとは格が違うぜ
どこの国でもこの野菜を
食べればみんな褒め称える

スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ
スーパーカリフラワーの国産130円どうぞ!

どうしてガッツポーズが出たんですか?

 って、嬉しかったから、思うような結果が出せたから、としか答えようがないじゃない。そんな突発的に出たポーズなんかについて何で一々細かく自己分析して人に説明しなきゃならんの。調子狂うよ。折角の勝利の高揚感が台無しじゃない。聞くことがないなら何も聞かなければいいのに。

 連日のメダルおめでとうございます。結果がどんなのでも終わった選手さんは、しばらくゆっくり身体を休めてほしい。



以下、暑苦しいポタ・カップリング語り。のーまるらぶ注意。

 ハリポタの結末について、ローリング女史が一部のファンの声を気にして、「ハリーはハーマイオニーとくっつけるべきだったんじゃないか」と零しているらしい。

…ポタを愛する者として一言言わせてほしい。

 何で主人公がヒロインとくっつかなかっただけでそんなに文句が出るんだろう?ハリーとハーマイオニーがくっつくフラグなんて最初っから無かったじゃない。(強いて言うならハーマイオニーがよくハリーに抱きついていたことくらい?)一巻の最初っから、私は「ああ彼女はロンとくっつくんだろな」と思ってたよ。ハリーがジニーとくっつくことに関しては正直思うところはあるけれど、ロンとハーマイオニーに関しては自然で至極まともな成り行きだと思うよ?自分の好きなカップリングについて自分のサイトできゃいきゃい盛り上がるのは勝手だけどそれを作者に押し付けるのはお門違いであり、ルール違反だと思われ。大体それ、話の本筋じゃないし。
 だからロンとハーマイオニーがくっついたのは個人的に正解だったと思います。ハリーとハーマイオニーだと属性が似てるから補えるものがなくて、喧嘩が少なく比較的理性的に付き合う分、見てて面白みに欠けるカップルになると思うのだが…如何だろうか。

 模試は今度の日曜日なのに、判断推理が倒せないよー。

電車も人の博物館

お嬢さん、このクソ寒いのに膝上20センチのタイトスカートwith生足なんて気合い入ってるね。風邪引かないように、あとおかしなおっさんとかに目つけられないように気をつけなよ。

ハッピーなセブリリ飽きてきたよー。あと一話くらいで終われるんだけど筆が乗らない…

例の女上司とどうにもそりが合わず、どうにも行き違いや誤解されることが多い。不思議な指示をするもんだなぁって、何もわからないアホーながらに思ったので、「ホントにこれで宜しいんですね」と確認したら、そうだと答えたのでその通りやったら次の日、「違う。そんなやり方しちゃ変なことになるの当たり前でしょ。違う?」と…
またある日、色んな書類を見ながら一週間に来る薬剤と実験する人のリストを作る仕事の当番が回ってきたとき。不慣れなもんでちょっとしたことが必要以上気になってしまうんだけど、あることを訊いたら「なんでそんなこと聞くのーっっっ?!」

うーん、虐められてるのかな、コレ。仕事はまだ続けていたいんだがな…

…こんなテンション下がる吹き込んじゃ就活生の友人の志気を下げてしまうかもしれんね。良いことも無くはないから疲れない程度頑張れー。実家から通えればお金溜まるよー。

ハリポタ二次創作(セブリリ):セブルス・スネイプの一番幸運な日:中編

 フィルチを天文学塔から一時遠ざけることに成功したセブルスとリリーは、その後もセブルスが知っている限りの抜け道や裏道を使って城の上へ上へと登っていった。途中、二、三回ほどマクゴナガル先生の配置した監督生に出くわしてしまったが、そういう時に限って何故か彼らは居眠りをしたり、ピーブスとの喧嘩に夢中で二人のことに気づきもしなかった。まるで、月が空高く昇るのに伴ってフェリックス・フェリシスの効果も強まっているかのようだった。

 やがて二人は、天文学塔の直ぐ下の階のバルコニーに出る。
「…寒いっ…」
リリーはローブを掻き合わせて身を縮ませる。当然である、今は2月半ば、一年で最も寒い時期、しかも真夜中。おまけに冷たい風がびゅうびゅう吹き荒ぶ高所である。『けばけばしいジュリア』をフィルチへの囮に差し出して使えなくしてしまった今、天文学塔に侵入するなら外から入るしか方法はない。
セブルスは何も言わずにローブを脱ぎ、リリーの肩に掛けてやる。
「え、ダメよ。それじゃセブが寒いじゃない」
リリーは掛けられたローブをすぐに脱いで返そうとする。しかし、セブルスは断固として断った。
「いいんだ。大丈夫。重いかもしれないけど気をつけて登ろう。」
セブルスの笑顔に何も言えなくなったリリーは、仕方なく承諾して、バルコニーの手すりに足をかけた。

リリーが壁を伝って数メートルほど登り、セブルスも意を決してバルコニーの手すりに右足を乗せた、その時だった。

「ずーいぶんお楽しみなようじゃないかスニベリーのくせに。」
背後から声がした。確認するまでもない、この声、自分への侮辱的なあだ名。
セブルスにとって不倶戴天の敵、ジェームズ・ポッターがどういうわけだかくしゃくしゃのボロボロの姿で腕を組んで立っていた。お馴染み、三人の愉快な仲間たちもその後ろに控えていた。
「セブルス!」
「リリー、先に行って!!」
セブルスは手すりから飛び降りて、毅然として身構えた。
「『セブルス!リリー先に行って!!』美しい友情じゃないか」
シリウス・ブラックがバカにしたように二人の真似をした。
「花火のことチクりやがって、おかげでフィルチに追い回されて散々な目に遭ったよ。」
「だから今日はやめようって言ったのに…」
リーマス・ルーピンがこっそり呟く。
「お礼はたっぷりしてやるよ、愛しのエバンスの目の前でな」
ポッターが凶悪な表情をして、杖を振り上げた。

花火大会、適当にでっち上げたつもりだったけど、当たってたってことか。

無意識のうちにポッターたちの行動パターンを読んでしまえる自分が恐ろしい。

「泣いて鼻水垂らすまで虐めてやるよ!!エクスペリアームズ・武装解除!」

ポッターの杖先から赤い光が飛んでくる。セブルスの黒い瞳に冷酷な光が灯る。

面倒だ、まだ開発途中だけどセクタムセンプラの呪文でズタズタに…

リリーの前でそれはダメだ!

不穏なことを考えるセブルスに、フェリックスが告げる。

リリーは闇の魔術が嫌いなんだ、知っているだろう?

セブルスはフッと微笑み、余裕綽々な身のこなしでポッターの呪いをかわす。エクスペリアームズは石の床に当たって霧散した。

構わないさ、どんな魔法を使ってもどうせ今日は大成功だ。

セブルスは迷うことなく杖を力一杯振り下ろした。

「タラントアレグラ・踊れ!」
自分でも見たことがないほど強い緑をした光が、物凄い勢いで噴き出してきて、ポッターに命中する。
「うわああああ?!」
光が治まると同時に、ポッターの身体がピクピクと勝手に動く。両脚両脇がピタッと隙間無く閉じられ、右手と左手は手首から綺麗な直角を描いて外側を向いた。そして、右足左足の膝が交互に、カクカクと曲がれば…

「ジャパンの伝統的舞踊、髭ダンスの完成だっ!!」
「やめろおおおお!」
無駄にスピード感に溢れるBGMに乗って、完璧な髭ダンスを披露するポッター。
「てめえ、ジェームズに何てことしやがる!!」
無様に面白いことになったポッターの姿にいきり立ったブラックが、めちゃくちゃに杖を振り回しながら向かってきた。
「おっと、肝心要の髭を忘れていたな。ローリングベアード(←創作)!」
セブルスはすました顔でもう一度杖を振った。
「うぎゃああああ!!」
ブラックは悲鳴を挙げながら吹っ飛んだ。バルコニーの手すりに尻から突っ込んで、腰をさすりながら立ち上がったブラックは、すぐに顎のあたりに違和感を感じ、パッと両手で覆い隠す。しかし、指の間から黒々として太い長い髭が容赦なくにょろにょろと伸び出してきて、自身の身に何が起こったか如実に伝えていた。
「俺の顔がっ、ホグワーツの白薔薇と詠われた俺の超絶美しい顔がああっ!!」
ブラックは半狂乱になって、未だに踊り続けるポッターの足元を転げ回った。

「残りのオマケ共二人にも、何か生やしてやろうか。カイゼル髭が良いかな。趣向を凝らしてタコの脚なんてのも良いな。」
杖を鞭のように、左手の平にぺち、ぺち、と打ち付けながら、残ったルーピンとペティグリューに迫ってやれば、ペティグリューが顔をさあっと青ざめさせ、我先にと逃げ出した。
「うわああああ!!」
「ちょっとピーター!全く、いつも自分だけ逃げだそうとするんだからっ!ほらジェームズにシリウス、今日は帰るよ、またフィルチが来ちゃう!」
ルーピンはたった一人で、踊り狂うポッターを取り押さえ、顔を覆ってさめざめと泣く髭面のブラックを介抱して立ち上がらせる。

「「「覚えてろーっっっ!!!」」」

三人は、自分の意志に反して身体がビクついてしまうポッターを懸命に支えながら、そしてブラックの長すぎる顎髭を踏んづけて躓きながら、すたこらさっさと退散した。

「セブルス!!」
ほっと一息吐くセブルスの頭上から、リリーの声がした。
「すぐ行くよ!」
セブルスはリリーを見上げて右手を挙げた。セブルスは軽々と手すりに飛び乗り、壁の石と石の継ぎ目に手をかけてほいほいと登って言葉通り、すぐにリリーに追い付いた。
「セブ、かっこ良かった!!」
「大したこと無いよ」
セブルスはリリーから向けられる賞賛を、何でもないと言う振りをしながら得意げな笑顔を隠しきれないでいた。何しろポッターたちに1対4で勝てたのも、初めてのことだったのだ。
「あのポッターの踊り、みた?胸がスカッとしたわ」
リリーが尊敬の眼差しでセブルスを見る。
「後ね、セブが闇の魔術使わなかったのも私嬉しかったの。やっぱりセブルスはあんなもの無くてもポッターたちなんかに負けないのよ」
「…そうか。」

…セブルスは、余計な反論はしなかった。
 せっかく手に入れた勝利の喜びも、リリーの笑顔も、手放したくなかったからだ。だから、フェリックスの効果が切れれば全てが元通りだとか、マグルの血が混じった自分がスリザリン寮で居場所を勝ち取るには闇の魔術の実力を磨くしかないんだとか、そんな虚しい現実については脳みその一番隅に押しやって、蓋をしておくのに限るのだ。

「よっ、と」
セブルスの右手が天文学塔のバルコニーの石床を掴む。左手で鉄の手すりを掴んで、一気にバルコニーに登りあがる。しゃがんで、手すりにしっかり掴まったままリリーの手を引いて彼女を引き上げてあげれば、

「やっと着いたね!」
「長かったー!!」
手すりを越えて、セブルスは全面硝子の窓の一つに駆け寄り、軽く杖で叩いた。
「アロホモラ!」
カチッと音がして、鍵が開いた。
きい、と窓を引いて中に入る。リリーが壁に掛けられた時計を見た。
「11時57分!危なかったねー!」
「どんなことが起こるんだろう」
セブルスとリリーは、わくわくしながらその瞬間を待つ。ひんやりした月明かりと星明かりだけに照らされて、見慣れた教室はどこまでも静かだった。週に一度は必ず使う、望遠鏡や硝子の月球儀が僅かな光を反射して時折煌めいた。

あと二分…あと一分…三十秒を切った…

時計の針が、12の数字の上で重なった。

ハリポタ二次創作(セブリリ):セブルス・スネイプの一番幸運な日:前編

キャラ崩壊注意。原作から読み取れる情報と比較して、さほど問題ない程度のオリジナル設定あり。(年もわからないマイナーキャラのシニストラ先生が「若い」女性とか)


「おめでとうセブ!」
次の授業のある教室に向かう途中、リリーが嬉しそうに声を掛けてきた。
「ああ、ちょっとびっくりだよ。それより君は災難だったね、あれはもっと怒っていいと思うよ?」
セブルスはリリーがフェリックス・フェリシスを逃した事件を思い出して言う。途中経過がすこぶる良かったことをスラグホーンは知っていたため、何とか課題追加は免れたが。
しかし、リリーは首を横に振った。
「天文学塔の秘密情報とやらに気をとられたのは私自身だもの。彼女たちばかり責められないわ。」
「…君も天文学塔のあれに興味あるのかい?」

そして誰か一緒に行きたい人がいるの?

本当に訊きたい部分はぐっと心の奥に押し込めて、平静を装って訊いてみる。リリーはちょっと動揺したみたいに答えた。
「うん、まあ。でも、何でそうなるのかなあ、って気になるだけだけど」
「ははっ、君らしいや」
セブルスは笑う。内心、嘘が下手だなあ、と思いながら。
「あ、次は君、魔法史だろ?僕は薬草学だから。」
セブルスは良いきっかけをみつけて自分からリリーと離れた。
「うん、それじゃあ」
リリーも当然、そんなセブルスを引き止めることもなく、魔法史の教室へと向かっていった。

その日の授業は、全てが何事もなく終わった。しかし天文学塔の話に花を咲かせる生徒たちが如何せん多すぎる。その度にセブルスは、何となく気分が沈むのだった。

寮の天蓋付きベッドに寝転がりながら、セブルスは魔法薬学で勝ち取った戦利品を眺めていた。フェリックス・フェリシスの小瓶は、ランプの微かな光を反射して金色に煌めいた。

君の手の中には、僅かな希望がある。飲まなければいつも通り、何も起こらない。また、惨めに後悔しながら眠るのか?

フェリックスが、セブルスの頭の中に問い掛ける。

「やっぱり…ちょっとだけ飲んでみようかな」
断じてやましい理由はない。あくまでも学術的な興味だ。伝説の幸運の薬が、どう作用するからそう呼ばれるのか、知りたいだけだ。
セブルスは蝋で封をされた小瓶の蓋を、杖を振ってあけ、瓶に口を付けた。そして金色の中身を、一気に飲み干した。

しばらくは何も起こらなかった。しかし、やがてじんわりと胸の奥から今まで感じたこともない幸福感が広がってきた。
セブルスは立ち上がる。
「そうだ、お風呂に入ろう!!」
セブルスはトランクの中からバスタオルや替えの制服を、どたばだがさごそとかき集め、寮の男子学生用シャワールームに向かった。

「♪♪♪♪♪」
自ずと鼻歌が漏れ出してくる。さも楽しげにシャンプーを頭の上で泡立てているセブルスを、他の寮生たちは思いっきり気持ちの悪いものでも見るかのような目でみていた。
「スネイプが鼻歌を歌いながらシャワーを浴びている!!」
「きっとロンドン橋が落ちる前触れだ!」

そんな周りの目を気にすることなく、丹念に身体を洗い終えたセブルス。
体を拭いて、新しい制服に着替えて、脱衣所に備え付けれた鏡を見る。
「…長いなあ…」
自分の髪の毛が、である。セブルスの髪の毛は、良く洗ったせいでいつものベタついた感じは大分マシになっていたが、所々跳ねている上に肩近くまで不潔っぽく伸びていた。これはいけない。

「でも、切っている時間はないし…」
その時、セブルスは何故か、普段は気にとめたこともない足元にある小さなくずかごに気を取られた。中を覗いてみると、くしゃくしゃに丸められたちり紙の山のてっぺんに、黒に近い深緑色の、絹製の細いリボンが捨てられていた。多分、マルフォイ先輩の使っていた奴だろう。まだ新しい。
セブルスは迷うことなくリボンを拾い上げると、髪を水で濡らして無造作に一つに纏め、後頭の高いところでリボンで結んでみた。

そんなに悪くない。

セブルスは脱衣所の壁に掛けてある金の時計をみた。10時十分前。早く大広間に向かわなくては。

 ますます戦慄する寮生たちの様子に全く気づくこともなく、セブルスは足取りも軽く、スリザリン寮を飛び出して石の階段を駆け上がっていった。
息を弾ませながら広い玄関ホールを突っ切ると、果たして広間の扉には見慣れた豊かな赤毛の少女がもたれかかっていた。

「こんばんは、リリー!!」
セブルスが手を振ると、リリーは顔を上げ、笑顔で応えた。
「あらセブルス…どうしたの?ちょっと素敵じゃない」
「そう?良かった、気に入ってもらえて」
セブルスは何気ないような顔をして、リリーの隣に立った。
「こんなところでどうしたの?」
セブルスが白々しく訊くと、リリーは難しそうな顔をして腕を組む。
「メリーがね、クライドと何とかして一緒に天文学塔に行きたい、協力してって言うから二人と友達の私が仲を取り持つことになって待ち合わせしてたんだけどね、メリーったら夕食のサーモンに当たってベッドから出てこないのよ。クライドもクライドですっぽかしたみたいだし、私はこれからどうすればいいのかしら。」
リリーがご機嫌斜めでぶち上げるのに対して、セブルスはあまりに素晴らしい幸運に笑みを隠しきれなかった。

と、いうことは、リリーはこれからの時間は開いているっていうことだ。

「じゃあ、僕と一緒に見に行かない?天文学塔の虹色の光。」
普段の自分では有り得ないほど、すらすらと言葉が出た。
リリーは驚いたような顔をした。
「えっ?ええー!」
「あれ、僕と一緒に行くのは嫌?」
きっと答はイエスだろう、と絶対の確信を持ちながら、敢えて重ねて訊いてみる。予想通り、リリーは二つ返事で快諾した。
「勿論、良いわよ!でももうすぐ外出禁止時間だから…」
「気をつけていこうね!!」
セブルスは意気揚々と言った。

夜中と言って良いほど遅い時間だが、玄関ホールには何組かのカップルがそわそわ周りを見回しながらたむろしていた。天文学塔の光をこっそり見に行くのだろう。
二人が、リリーがグリフィンドール塔に帰る時に使う、一番大きな正面階段を登ろうとしたとき、セブルスにフェリックスが危険を告げた。

「まずいっ、隠れて!!」
急いでリリーの手を引き、巨大なガーゴイルの裏に二人して隠れる。その数秒後、タータンチェックの寝間着を着たマクゴナガル先生が、ネグリジェ姿のシニストラ先生を伴って正面階段を駆け足で降りてきた。
あちこちでカップルたちの悲鳴があがる。
マクゴナガル先生は鼻息も荒く叫ぶ。
「まあ、何て言うことでしょう!!止まりなさいミスター・デリック、さもないと失神の呪文を掛けますよ!ミスター・トンクスにミス・ブラック、バカな真似は止めてその甲冑から出てらっしゃい、足元から靴が見えています。」
マクゴナガル先生は威圧的に鮮やかな手順で、次々と門限破りたちを摘発していった。
「全員50点減点と罰掃除です!シニストラ先生、あなたがあんな下らないことを授業で話さなければこんなことは起きなかったのです!もっと教師として自覚を持って下さらないと!!」
冷たい大理石の床に並んで正座させられた生徒たちに説教してもなお飽きたらず、マクゴナガル先生の怒りはシニストラ先生にも向けられた。
シニストラ先生は「ごめんなさーい」、と小さく縮こまっていた。

十数分の喧騒の後、先生二人と生徒たちは去っていった。
「もう大丈夫そうね。」
リリーが安堵の息をつく。
「ああ、でも聞いただろ?マクゴナガルは学校中に監督生を配置するつもりだ。特に天文学塔周辺は警備を厳しくするらしい」
セブルスはガーゴイル像の裏から先に出ながらリリーに説明する。
「まあ、それじゃどうしましょう?」
心配そうなリリーに対して、セブルスの頭の中では素晴らしい考えがいくつも浮かんできていた。セブルスはにっこり微笑むと、自信満々に告げた。
「僕に任せて!」

セブルスはなるべく、人に見つからないような細い通路やガタガタの階段を選んでリリーを連れて歩いていく。
「…良くこんな裏道知ってるわね。私、こんなところがお城の中にあったなんて気付きもしなかったわ。」
リリーは岩壁の窪みにびっしり置かれた、目の穴のところに火が灯った、異様に小さいガイコツの一つをまじまじ見つめながら感心したように言った。
「なーに、ポッターたちを散々追い回してるからさ。少しは詳しくなるよ」
セブルスはちょっとだけ得意気に言う。言ってしまってから、失言だったかと後悔する。しかしリリーは、面白そうに苦笑しただけだった。
「あんまりやりすぎないようにしなさいよ」

やがて、細い光が遠くに見えてきて、二人は硬い壁にぶつかった。セブルスはルーモスで手元を照らしながら壁を力一杯押し、石壁に見せかけた隠し扉を押し開けた。

「フィルチの管理人室の前じゃない…」
隠し扉の隙間から外を見たリリーが、不安そうにセブルスを見る。
「大丈夫。ちょっとここに隠れてて。」
セブルスは隙間から這い出ると、何を思ったかフィルチの部屋へと真っ直ぐに向かう。
ちょうどフィルチが相棒の猫、ミセス・ノリスを伴って夜の見回りに出掛けるところだった。
「フィルチさん、こんばんは!」
なんとセブルスは、笑顔でフィルチに挨拶した。
「おおスネイプ君、どうした?こんな時間に」
フィルチもフィルチで、生徒に対しては珍しく、セブルスに挨拶を返した。セブルスは滔々と嘘を吐く。
「またポッターたちの情報を持ってきたんです。奴ら今夜、ハッフルパフ寮の前で花火大会やるそうですよ。ハッフルパフ生のアシュレイに告げ口されたからそのお礼参りらしいです。アシュレイとは一応友達だから、どうかあいつの敵を打ってやってくれませんか」
「何、それは一大事、今夜こそポッターたちを一網打尽に!天文学塔に行く前のウォーミングアップだ!」
フィルチはミセス・ノリスを抱えて元気良くハッフルパフ寮に向かっていった。セブルスは遠ざかる背中にさらにアドバイスを投げかける。
「天文学塔はその真下の階の『けばけばしいジュリア』の絵の裏の隠し通路が狙い目です!」
「情報助かる!!」

セブルスは澄ました顔でリリーの元に戻った。
「何を言ったの?」
リリーはフィルチが仲良く話す生徒がいることと、フィルチがいとも簡単に去ってしまったのに驚きを隠せないでいた。
「ちょっと猫を褒めてやっただけさ。さぁ、急ごう、もう十一時だ」

ハリポタ二次創作(セブリリ):セブルス・スネイプの一番幸運な日:序章

バレンタイン特別企画。暗い話ばかり書いてるとたまには幸せな話も書きたくなってくる。



 クリスマス休暇が終わって約1ヶ月が経つこの頃は、毎年男子学生も女子学生も大体がきゃいきゃい浮かれているものだが、今年はことさらにみんなはしゃいでいた。特に女性陣が。おそらく、天文学のシニストラ先生が授業中にうっかり洩らしてしまったホグワーツ七不思議の一つのせいだろう。

「今夜の午前零時ですって。」
「天文学塔で」
「月の微妙なエネルギーの変化で起こるらしいわよ、五十年に一度」
「ロマンチックねえ」

魔法薬学の教室内。始業前に女の子たちが数人集まって、ひそひそおしゃべりしている。

満月が天文学塔の中から見て、はめごろしの大きな窓にちょうどぴったり嵌まったように見える時がある。それに加えて月のエネルギーが強いと、天文学塔中に設置された望遠鏡やら鏡やらが一斉に反応して部屋中が七色の光で包まれる。それが起こるのが五十年に一度で、それがたまたまバレンタインデーになった瞬間の夜中零時で、それを一緒に見られたカップルは幸せになれる、というのだ。

下らない、女の子が好きそうな迷信だ。

セブルスは書き込みだらけの教科書に視線を戻した。本当はちょっとだけ、リリーと観られたらなあ、と思ったのは秘密の話である。

「おはようセブ。」
頭の上から響いてきたのはちょうど思い浮かべた少女の声。
「あ、ああ、お、おはよう」
動揺を隠しきれず、ついどもってしまう。

いつもそうだ、やましいことなんかしてないのに。

密かに後悔しまくるセブルスに対し、リリーは何にも気づいていない様子でセブルスの隣の席に座った。魔法薬学の先生がはちきれんばかりに肥えた腹から教室に入ってきたのはそれと殆ど同時だった。
「授業を始めます。」

「えー、今日は『イケイケの水薬』を作ります。これがどんな薬か解る人」
スラグホーン先生の問いに対して右手を高々と上げたのは、セブルスとリリーの二人だけだった。
「おっ、今日も君とセブルスだけだね。リリー・エバンス」
「幸運の魔法薬、フェリックス・フェリシスの云わば即席バージョンです。調合に半年かかるフェリックスに対してこれは二時間で完成しますが、手軽な分効果は薄く持続時間も短いです。服用することで見込める効果は疲労回復、一歩を踏み出す勇気が出る、陽気になる程度です。」
リリーは完璧な答えをすらすら述べる。
「素晴らしい!流石リリー、グリフィンドールに10点」
スラグホーン先生が大仰に拍手した。
「さて、即席とはいっても三年生の君たちにはちょっと難しいかもしれない課題だけど、是非頑張ってチャレンジしてほしい。一番良くできた生徒には…」
スラグホーン先生はそこで、ちょっともったいぶって間を空け、ビロードで出来た背広の胸ポケットから、金色に輝く小瓶を取り出した。それが何か予想がついた、特に優秀な何人かの生徒たちからは歓声が上がった。
「即席じゃない、正真正銘本物のフェリックス・フェリシスを差し上げよう。一瓶で12時間。人生最高の一日を保証しよう。ああ、でも試験やクィディッチの試合なんかで服用しないように。そうだな、明日はバレンタインデーだからフェリックスを飲んで好きな異性に告白…なんていうのはどうかね?」
スラグホーン先生はイタズラっぽく笑った。女の子たちの数人もくすくす笑った。
「さあて冗談はこれくらいにして、早速始めよう!作り方は黒板か教科書を見るように。材料を間違えないようにな。」

スラグホーン先生がぱんぱんと手を叩いたのを合図に、生徒たちはわらわらと立ち上がって用意を始めた。セブルスも材料を自分の薬草棚に取りにいくために席を立つ。
「フェリックス・フェリシスだって、頑張ろうねセブ!」
リリーが両手で拳を作って力強く言った。
「う、うん、君もね…」
リリーの笑顔にスラグホーン先生のバレンタインの告白云々のジョークが思い出され、セブルスは顔が赤くなるのを恥ずかしいほど自覚していた。

それから一時間半ほど経った頃、イケイケの水薬製作も大分佳境に入ってきて、教室内は色とりどりの煙で充満していた。教科書通りの黄色い煙が半分、進度が遅くてそれより早い段階で見られる白い煙が数本、そして残りは失敗を表す汚らしいカーキ色の煙。セブルスとリリーの鍋は、並んで正しい色の煙を吐き続けていたが、よく見るとセブルスの鍋の煙の方が黄色が濃く、蜜のように鮮やかだった。

教科書にはシロトカゲの尻尾を丸のまま三本って書いてあるけど、本当は刻んで入れた方がいいと思うんだよね。それにメロメロ草の種は30粒じゃ多分多すぎる。

予習する時間がなく、試していなかったので、今回はリリーには教えていなかったが、どうやら自分の仮説は正しいようだ。
セブルスは着々と完成に近づいていく鍋の中身を満足そうに確かめた。それから、リリーの鍋の中をこっそり覗きこんでみた。

リリーの水薬も教科書通り以上のものではないが、完璧に近い形で出来上がりつつある。この調子でいけば、おそらくフェリックスを手にするのはリリーだろう。
スラグホーンはいつも、出来が同じならリリーの方を評価する。自分より多少劣る程度でも…多分同じだ。気持ちはわからないでもないけど、やっぱり自分も人並みには悔しい…

セブルスは、今度は複雑な思いで自分の水薬とリリーの水薬を見比べた…。
 
 しかし、セブルスが仕上げの煮込みに入った頃、事件は起こった。
リリーの真後ろに席を取っていた女子学生が、ちょうどメロメロ草の種を入れようとしていたリリーの背中をツンツンとつつく。
(なあに?)
(これメリーに回してー)
女子学生は小さく折りたたんだ手紙を渡そうとしていた。
(授業中はダメよ。)
(天文学塔についての特別情報ー。リリーも読んでいいからさー。)
(スラグホーン来るからはやくー。)
友人の言葉通り、たった5つ隣の席にテカテカの禿頭を見つけたリリーは慌てて種を鍋に入れようとする。
「あっ、ダメだよリリー、種はちゃんと数えないと…」
「きゃっ!」
セブルスの忠告も時すでに遅く、ボシュウウゥ、と音を立ててリリーの鍋からショッキングピンクの濃い煙がモクモク上がる。
「リリー・エバンス、どうしたかね?!」
心配そうに駆け寄るスラグホーン。
「あ、いえ、ちょっと手を滑らせて…」
リリーはばつが悪そうに俯く。
「君ともあろう者が珍しい。怪我はないかね?」
「大丈夫です…」

 煙が引けて鍋の中味を見ると、カラメル状の茶黒いベタベタが鍋の底にこびりついていた。
(ごめーん!)
スラグホーンの視線が離れた隙にリリーの友達は謝ってきた。
(もー!!)

教壇に戻ろうとしたスラグホーンだったが、ふとセブルスの鍋を覗き込んで、驚いた。近年見たこともないほど濃密な黄色をした液体が、つやつやと水面を波打たせていた。
「えっ?あー…素晴らしいなセブルス!そういえば君もなかなかの腕の持ち主だったな。よろしい、フェリックス・フェリシスは君の物だ!」
スラグホーンは胸ポケットから例の小瓶を取り出して、セブルスに恭しく贈呈した。
リリーと、スリザリン生の何人かを除いて、殆ど誰も拍手しなかった。それどころかグリフィンドールの悪ガキ四人組からはあけすけに「豚に真珠、泣き味噌にフェリックス・フェリシスだ」とか悪口が聞こえてきた。

終業のベルが虚しく響く。

「もらっ、ちゃった…」

セブルスは思いがけない幸運に、片付けも忘れて暫し呆然としていた。

To be continued…
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。