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いろんなもの感想

城島リーダーお疲れ様ー!!この人すげぇよ、やっぱりプロだよ!!ズルも遅刻もせず、時間通りにゴールするなんて。
24時間テレビ、色々問題もあるけど面白いとは思うけどなあ。各場所で「24時間テレビは見ないけど」という枕詞が見られるのがねえ、まあ見ないのは個人の自由なんだけど、何もわざわざ明言せんでも。いっそ可愛らしく思えてきたわー。ヤラセがあろうが大物歌手にギャラが発生してようが、何かに挑戦して頑張る子供や世のため人のため働く大人の努力はね、やっぱり本物だと思うんだよ。そういう人が世の中に居るんだって知らせるのも大事なこの番組の意義だと思うよ。ロックベル先生も言っていたじゃない、「やらない善よりやる偽善」だって。
でも確かに100キロマラソンは、凄いけど盛り上げ以上の意味を持っていないかな。せめて半年くらい準備期間をランナーに与えてやれよ、とも。
結論:あのTシャツ欲すぃです。

ルパン三世の実写版見てきましたー。アクションフルで見ていて気持ちいいー!!あれだけやれれば大したもんだ。私としては合格点。
ただ惜しむらくは、五右衛門がかなり遅くまで出て来なくてあまり活躍しなかったことか。綾野上手かったのになあ。あと、もうちょっとルパンのキャラはゲスくても良かったかな…。
…いいな、お金掛けて貰えて。ナニと比べてとは言わんが。

遅くなりましたがご報告。五回目の県庁試験チャレンジ、ダメでした。来年もやるかどうかはわからんけど、今はもう良いや、と言う気持ちの方が強いです。五回目なのに、「どうしてそこまで執着するのか」の面接官の問いに対して良い答えを出せなかったのが自分の情熱の薄さを現している。
派遣しながら、正社員になる方法を模索します。
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暗殺教室(千速):碧洋の華~出会い~

ヒストリア観てたらたぎってきたあああ!!
女海賊凛香伝説。
海賊団のメンバーは、「合理的」に決めました。海賊団を運営するのにどんなスキルが必要か、その技術を持つのは誰か、複数居る時はより好きなキャラを、と。なので結構不思議な組み合わせかもしれません。
大西洋とかカリブ海っつってんのに何故日本名…というのは突っ込まないで下さいまし。
恐らく悲恋モノになるし、アダルティな描写、血生臭い描写もかなりあります…続きを書くかどうかは…人気+時間とやる気次第…(←ヤらしいこと言うのやめなさい)


ギャアギャアと、不吉な声で騒ぐカモメ。疎ましいほど、凛香の髪を吹き乱す温い潮風。眼前に、果てしなく広がる紺碧の大海原。

「…反吐が出る」

凛香は、吐き捨てるように呟いた。

家の経済状況が傾き掛けているのは知っていた。父が新しい妻を迎えた時から、それに拍車が掛かった。彼女は手に入れた身分と財力、そして夫の愛を利用して高価な宝飾品や流行最先端のドレスなど、まるで海賊のように欲しいモノを買い漁った。
このままでは家が立ち行かなくなる。
そう考えた父が取った策は、妻を離縁することではなく、娘を成金の商家に嫁に出すことだった。
「娘よりあの女の方が大切なのか」、と泣いて父に問い詰めたところ、父は答えた、「総てを差し出す愛の形もあるのだ」と。

そして凛香は、父より年の離れた顔も知らない男の元に、身売り同然の嫁入りに出されることになったのだ。

「あなたの幸せの為なのよ」
二匹の赤いヒルでものたくったみたいな唇をにい、と歪めて、継母はいけしゃあしゃあとのたまった。
実家で着る最後のドレスのコルセットを、ぎゅうぎゅうと締めるその手を振りほどいて、母さまの形見の髪挿しで刺し殺してやろうかと思った。でも、出来なかった。

そして今、凛香は生まれ故郷の影すらとうの昔に見えなくなった、大西洋のド真ん中と言う訳だ。

「新婚旅行と私の仕事、全部兼ねてですまないね」
老いて醜く肥った男は、凛香の肩にベタつくような手を載せて、黄色い歯を余すところなく見せ付けて笑った。

…何が新婚旅行だ。

凛香は心の中で毒づいた。

確実に逃げられないようにする、そのための方便の癖に。

あの男との結婚式は、今日の日没後だ。
日の光が色の濃さと強さを増してきた。午後ももう遅い時間らしい。

貴族のお嬢様として穢れひとつ知らずに生まれ育ってきた凛香だが、結婚した男女が何をしなければならないか、くらいは知っている。
窮屈な白いドレスを着せられて、カミサマとやらの前で有りもしない永遠の愛を誓って、あの男の親族や家来しか居ない広間でバカみたいに愛想笑いして、二人だけで寝室に引っ込んで、そして、そして…

…思うだけでも、身の毛がよだつようだった。

ギャアギャアと、またしてもカモメが群れて、鳴いている。
近くにクジラの死骸でもあるのだろうか。私も、カモメの餌にでもなった方が良いかもしれない。彼らの血肉となって、自由に、世界の空を、七つの海を飛び回る。
あの厭らしい男の妻になって、夢見ることも恋することも知らないまま、老いさばらえていくよりよっぽどロマンチックじゃないか?

凛香は身を乗り出して、船の外を見た。

その奥に果てない闇を孕んだ、紺碧の波が誘うように揺れている。

私が、何も出来ない、男に従うだけの娘と思うな。

凛香は腕に力を込め、勢い良く甲板を蹴る。身体が、ふわりと宙に浮いたように感じた。

「お嬢様っ!!」
叫ぶ声がして、乱暴に引き戻される。
次の瞬間には、全身を強かに打って甲板に引き倒されていた。
痛みをこらえなから目を開け、引き戻した犯人を睨み付けてやると、それはあの男に付き従っている年寄りの侍女だった。
彼女は激しくも冷たい口調で凛香を問い詰めた。
「一体貴女は、今そこで、何をしておいででした?」
「別に何も。」
侍女から目を逸らしながら凛香は素気なく答えた。

見張って、居たのか。

「…そろそろ、お式の準備をしなければならないお時間です」
侍女は冷酷非情に告げた。
「貴女様は旦那様の妻となり、この家をさらに繁栄させるお世継ぎを産まれる方…御身大切に」

結婚式は船の上の限られた場所とモノだけを使ったとはいえ、豪勢に執り行われた。
女を縛るためだけの、コルセットの窮屈な白いドレス、見知った顔の一人もいない、周りをぐるり取り囲む夫の親族、何もかも想像した通りで吐き気を催すようだった。

「…は、健やかなる時も病める時も、彼女を愛し彼女を敬い、命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
祭壇の前、神父が柔らかく通る声で夫になる男に訊く。彼は唇を歪めて平然と答えた。
「誓います」
「新婦・凛香、貴女は健やかなる時も病める時も、彼女を愛し彼女を敬い、命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
新婦は今度は凛香に訊いてきた。
「…」
凛香は冷ややかな眼差しで前を見つめたまま、何も答えなかった。沈黙を守ったまま十数秒が過ぎると、客席からざわざわと小さなざわめきが上がった。
「…誓え」
頑なな態度を崩さない凛香に業を煮やし、ざわめき始めた親族たちに焦りを覚えたのか、夫は小さな声で急き立てた。
「…」
それでも無視を決め込んでいると、男は凛香の小さな肩を乱暴に掴んで、人目も憚らず叫んだ。
「誓え!!」
「旦那様、そのくらいに」
神父が見かねて止めた。
「体調が優れないなど、理由があるのでしょう。それに公衆の面前でそのように女性を辱めることは貴方様の印象を下げることにも繋がります。どうか心穏やかに…」
この聖職者は、心の底では二人の愛のない政略結婚を良くは思っていなかった。
神父に言われては夫も仕方なく、舌打ち一つでその場は収めた。しかし新郎新婦用の席に着いた時、夫は他の誰にも聞こえない声で凛香に言った。
「お前は金の為に儂に貰われたのだ、奴隷の分際で生意気な態度を取るな」

宴は、表向きは楽しげに賑やかに進み、夜は更けていった。

闇に紛れて、凛香の乗る船に音もなく忍び寄ろうとする怪しい船が一艘。はためく漆黒の旗には、赤いハートの眼帯をした白い髑髏のマークが染め抜かれている。…海賊だ。
「…見るからに派手に飾っちゃってまあ、あれじゃ襲ってくれと言ってるようなもんだよね」
赤い髪の青年が、望遠鏡で覗きながら笑った。
「警備はどうなってる?カルマ」
まだこの当時珍しかった眼鏡を掛けた、黒髪の男が傍に寄って訊く。カルマと呼ばれた青年は答えた。
「バカみたいに手薄。この辺の海は物騒だってこと知らないのかな」
「カルマ、竹林、夜食だが…あれ、もう仕事かよ」
船室から、鍋に一杯のスープとラム酒の瓶を持った、キャラメル色の髪をした痩身の男が出てきた。それには竹林が答えた。
「接近出来次第ね。…でも、少し貰おうかな」
「カルマ、そろそろ操縦替われ。村松のスープ食うから」
操縦室から少年のような声がした。
「はいはいイトナ、でも俺も腹減ってるんだよ…?」
カルマはため息を吐きつつ、村松から受け取った椀の中身を一気に飲み干し、操縦室に入った。
「…確かに見てくれは派手だが、どうだろうな?この前奪った宝は殆どがメッキで価値の低いモノだったし。」
亜麻色の少し長い髪をしたのっぽの青年・菅谷鑑定士が隣を歩く、黒髪の前髪の長い青年・千葉銃士に訊いた。
「わからない。でも、俺たちはお宝を探して奪うだけ…だろ」
千葉は両腕に重そうに抱えた、ピカピカに輝く愛銃を髪の奥に隠れた切れ長の瞳で愛しげに眺め、言った。

船を操縦するカルマ以外の全員が甲板に集まってきたのを確認し、豪奢な椅子に座り、金のラインの着いた黒いコートを羽織った美青年の船長・磯貝がサーベルを甲板に突き立て、言った。
「良いかみんな、何度も言っていることだが女・子供には手を出さない。殺しもなるべく最小限に抑えろ。宝は…欲しいものがあったら何でも奪え、ただしあまりに場所を取るものはやめてほしい。今までやってきたお前らなら出来る。良いな?」
「おう!」
六人の部下たちは自信満々に答えた。この船の全員が、小奇麗な見た目に反して頼もしい海の荒くれ者揃いだった。
「大分近づいたよ。竹林、後は頼む」
操縦室からカルマの声がした。
「僕は船医なのに、なんでいつも操縦を頼まれるんだ」
ぶつぶつと不平を言いながら操縦室へと入っていく竹林。入れ替わりに甲板へと出るカルマ。
「文句言わない。一番大事な船医殿を危険に晒すわけにいかないでしょ」
「戦いは不得手だしな」
イトナも重ねて言う。
磯貝が椅子から立ち上がった。
「全員武器を持ったな。それじゃあ…」
「開始!!」
掛け声とともに、ぐーんとターゲットに近づく船。血生臭い戦いが、今宵も始まろうとしていた。

形式的で退屈なだけの式は終わり、凛香は彼女の身投げを阻止したあの老女に、白い寝巻に着替えさせられていた。老女は入念に凛香のボディチェックをしながら訊いてきた。
「人を傷つけることのできるモノは、持っていますまいね?」
凛香が再び自決を試みることや、あるいは夫を殺すことを危惧しているのだろう。凛香はフンと鼻を鳴らした。
「湯浴みからずーっとあんたが見張ってるんだもん、そんなもの持ち込む隙なんか無かったでしょう」
老女は何も言わず、検査を終えた。それから、今居る小部屋の出口を指し示した。
「旦那様がお待ちです。」

「海賊だーっ!!」
見張り台で船の周囲を警備していた船員が、声を張り上げる。カンカンカンカンとけたたましくベルを鳴らして危険を知らせるが、時はすでに遅し。海賊船は衝突も厭わないのかと思うほどに恐ろしい速度で接近し、あっという間にぴったりと商船にくっつけた。
「あぅっ!」
大砲に火をつけようともたもたしていた若い兵の右手の甲を、銃弾が貫通する。
「うわぁ!」
侵入者たちを迎え撃とうとしていた兵は、カットラスで腹を裂かれ、その場に倒れた。
タタタタン。一番最初に船に乗り込んできた賊に対して銃弾が連射されたが、そいつはその全てをフライパンで薙ぎ払い、逆に撃ってきた兵士の脳天をそのフライパンでしたたかに殴りつけた。
「遅ぇよ!」
村松は笑う。
「くそっ!」
船室の奥から、休憩中だった兵もわらわらと飛び出してきて、手に持ったピストルを村松に向ける。
「ぐわぁ!!」
カルマが振り回した巨大な槍によって、彼の周囲に集まってきていた兵士全員がバタバタバタッと崩れ落ちた。
「ああ、無駄に傷つけるなと言っているのに!!」
磯貝船長は叫びながら、サーベルでひょいひょいと次から次へと襲い来る兵士の武器を薙ぎ払って海に捨てながら叫んだ。
「そんな芸当出来るの船長だけっすよ!!」
ラム酒の空き瓶を振り回しながら菅谷が叫んだ。
「うおおおおおおお!!」
女性に有るまじき声を挙げて、メイド服の老女が椅子を持って磯貝目掛け走ってきた。しかし彼女はイトナのカットラスを後頭部に受け、昏倒した。
「女を傷つけるなと何度言わせる気だ!」
普段穏やかな磯貝だが、それを目の当たりにしては流石に怒鳴る。
「みねうちだ!!」
イトナはまた新しく襲ってきた屈強な兵と切り結びながら言い返した。

「…外が騒がしいな。実に不愉快だ」
寝間着姿でベッドに座っていた男が、咥えていた大分残りの多い葉巻を灰皿に押し付け、そこに置いた。
「…」
閉めた扉に背中をぴったりつけて、梃子でも動かない気の新妻は、夫を睨み付けた。
「お前の、その目にもいい加減飽きた。不愉快だ。」
夫はベッドから立ち上がり、凛香の元へとずかずか歩いていくと、凛香のか細い腕を乱暴に掴んで引き摺ろうとした。
「やめて…っ!」
凛香は足を踏ん張り、必死で動くまいと抵抗するが、男の力には適わず、虚しくもシーツの上に引き倒されてしまう。夫は凛香の細い身体を組み伏せ、臭う息を吐きかけるようにして言った。
「泣いても喚いても無駄だ。ここの者は全て、儂の親族や配下だ。儂はお前の夫であるし、お前は儂の妻だ。…どんなことをしようと、構わないのだ」
そう言って夫は、凛香の寝間着の袂に手を掛ける。凛香はせめてもの抵抗と思い、夫を鋭い瞳でぎっと睨み付けた…
その時。
パタララララ、ガチャン。ドアノブの周りに何発もの銃弾が撃ち込まれ、錠が外れる。役立たずになった扉を、誰かが力いっぱい蹴飛ばしてドア枠から押し出した。
ぽっかり空いた四角いドア枠から入ってきたのは、黒い髪の、前髪を目が隠れるほどに伸ばした若い青年海賊だった。
「誰だ!!」
夫はもたもたした動きで枕元に置いてある護身用のピストルを取り、賊に向けるが、賊の方が攻撃が素早かった。賊は手始めにそのピストルを持った右手首を撃ち抜き、それからぶよぶよに肥った腹のど真ん中に撃ち込んだ。
「ぐわあああああ…」
ベッドから毛足の長いペルシャ絨毯から全てを赤に染めながら、苦痛にごろごろとのたうち回る夫。
「やべ、つい必要以上撃っちまった…俺を虐げてた飲んだくれの親父に似ていたもんで」
青年は悪びれる様子も見せず、怜悧な瞳で、まさに今から睦み合おうとしていたような様子の老人とうら若い少女を見据える。
「悪いなお嬢さん、あんたのパパ撃っちまって。大人しくしてれば俺たちは宝だけ頂いて帰るから」
「パパじゃない」
凛香はすっと立ち上がる。
「でも、夫でもない」
どうして得体の知れない恐ろしい海賊の男相手にそうしようと思ったのか、彼女自身にもわからない。凛香は、武器を持っていないことを両手を挙げてアピールしつつ、青年に近づいていく。それからいきなり素早い動きで、蝋燭の刺さっていない金の燭台を掴むと、それを青年の喉元に突き付けた。不意を突かれて、また女性を傷つけてはいけない掟を他の仲間たちより強く遵守している青年は、ゆっくりと両手を上げ、ピストルを床に落とした。凛香は言った。
「私の実家は、身分の高い貴族なの。あんたたちを捕まえる権限もある」
ウソだった。そんな権限は彼女にはない。金と引き換えに身分を失った彼女は、ただの凛香という少女だった。しかし、ぺらぺらと言葉が口を突いて出た。
「…私を、ここから連れ出して。そうしたら、見逃してあげる」
青年は、思いがけない少女の持ち出した取引に暫く呆気にとられる。そして、思いっきり訳の分からないといった調子で言った、
「はぁ?」

To be continued…

小ネタ:対せんせー用トラップ


8/27分
写真がついてなかったので添付して、ちょっと追記もして再送。

男の子はこうでないと。最近この三人がアツい。
支部にあげよーと思って書いてたけど、下書きの段階で飽きてしまった。職場で思いついた時はついにやけてしまうくらい面白いと思ったのに…

実写版キャスト公開されましたな。渚くん…男の子が演るのか…山田涼介?聞いたことある。でも渚には似てないよね。烏間先生は、椎名桔平。年食いすぎじゃね?他の俳優さんはよく知らん。合ってる人もいるけど合ってない方が多い。とりあえず、綺羅々ちゃんは可愛過ぎるしカルマ君はちょっと厳つい気がする。
そして…転校生組が、イトナくんがいない…予想は、してましたよ。でもジャンパックと云い殺たんと云い、またしても、この子だけ一人ぼっちにするとですね…
…いや、これで良いのだ。大好きなイトナくんや律ちゃんは汚されずに済むのだと。出て来たら出てきたで、やれイメージと違うの、こんなキャラじゃないのと思い悩む羽目になるのだから。

……悔しいよっ!悪りぃか!!(バンバン)

下らん実写版の話題ばっかり、おかげで来週105話の情報がまだ来ない(何度も言いますがバレ見た上で本誌を買っています)。そんなこと初めて。
ホントに、百害あって一利無しみたいな映画化だ。撮影期間一月半ですって?それで一体どんなマトモな代物が出来ると言うの?やるなら徹底的に素晴らしい作品に仕上げて欲しかったのに、努力すらしようとしないのですね…。
それでも多分見に行くけど。

暗殺教室(男女):ラッキースケベ12連発!

E組男子が、女子のお着替え現場にドッキリ☆遭遇!さあどうなる!!
最近長たらしくてクドい文章ばかり書いていたので、今日はライトに。書き慣れていないカップルが多いので、キャラ崩壊はご容赦下さい。あり得ーん、てのもあるかも。


[渚カエ:ナチュラル]
渚&カエデ:「あ。」
渚:「ごめんね、居ると思わなくて」
カエデ:「ううん、気にしないで。もう着替え終わるし」
渚:「そうか。…そういえばこの暗殺の計画書、磯貝君から渡すように頼まれてた」
カエデ:「ありがとー。助かるよ」
渚&カエデ:「…あれ?」

[カル愛:ドジっ娘]
カルマ:「あ。」
愛美:「カルマ君!聞いて下さい、頼まれていた薬品が完成したんです!!今度のは凄いですよ、何と言っても威力の強さ、吸引したら丸一日は目が覚めな…」
カルマ:「奥田さん!…服着て。胸、しまって。」
愛美:「え?あ、きゃっ!」
カルマ:(もうちょっと自覚を持ってよ、全く心臓に悪い…)

[杉神:引きずる]
杉野&神崎:「あ。」
杉野:「ごっ、ごめんっ!!」一目散に走り去る
その夜
杉野:(神崎さんの、着替え…見ちまった…)
神崎:(杉野くんに、見られちゃった…)
杉野:(どうしよう…)
神崎:(どうしよう…)
杉野&神崎:(明日どんな顔して会えばいいんだろう…)


[イト狭:さらに無礼]
イトナ&狭間:「あ。」
イトナ:数秒間まじまじと見てしまってから「…すまなかった。…でも安心しろ、俺はEカップ以下には興味はない。」
狭間:「…呪い殺される覚悟はあるかしら?」

[村狭:狭間さんの災難]
村松&狭間:「あ。」
村松:「あっ、あああ安心しろ、おっ、俺はおめーのハダカなんか興味ねーからよ!!」
狭間:「どいつもこいつも…」

[吉原:カワイイヒト]
吉田&原:「あ。」
吉田:「す、すまねえ」
原:「気にしないで!そりゃ中村さんとか矢田さんとかだったらヤバいかもしれないけど、私だもん!大丈夫よ」
吉田:「大丈夫じゃない!!」
原:「…」
吉田:「大丈夫じゃ、ねぇよ…お前だって、女だし…」
原:「…」
寺坂組一同:「何やってんだあいつら」

[千速:ツンデレ]
千葉&速水:「あ。」
千葉:「わ、悪い(速水が着なさそうなピンクの花模様…)」
速水:「…何よ、早く出てってよ」
千葉:速水から視線を逸らしながら「あの…もしかしてこの前のゲス会話聴いてた…?」
速水:「な、何の話?」
千葉:「いや…男ばかりで集まって、好きな奴にはどんな下着を着てほしいかみたいな…い、いや忘れてくれ」
速水:「たっ、たまたまよ!いいから、早く出てってよ!」

[前ひな:るーみっく?]
前原&ひなた:「あ。」
ひなた:「このっ、ド変態っ!!」
前原:「うわ、ちょっ!!やめろっ、事故だ!」
ひなた:「嘘つけ、あんたのことだもん、絶対ワザとに決まってる!!」
前原:「はあ?!だーれが、お前みたいな胸も尻も平たい色気の無え女の着替えなんかっ!」
ひなた:「なあんですってえー?!!」
磯貝:「…仲良くていいな」

[木桃:ラブコメディ]
木村&桃花:「あ。」
木村:「わ、悪い!」背を向けて逃げようとする
桃花:「あ、ちょっと待って…」木村の腕を強く引く
木村:「え…?」
バターン。木村が顔を上げると、そこには上半身下着姿の桃花が!自分の身体の上に乗っていた!!
木村:「え…ええーッ?!」
殺せんせー:「おはようございます木村くん!!良い夢見てたようですネ!!」
木村:「…(周りを見回す)授業中…夢…?」
桃花:クスクス笑う

[菅中:オヤジJC]
菅谷&中村:「あ。」
菅谷:「す、すまない!」逃げようとする
中村:「ちょっと待ちたまえ菅谷くん。女子の柔肌盗み見といて何の償いも無しかね」
菅谷:「い、いやだからっ、悪かったって!」
中村:「あんたも脱ぎなっ!…おお、ひょろ長い割に良い筋肉してるじゃなーい!お肌もスベスベっ、羨ましいっ」
菅谷:「いやだああああああ助けてーっ(泣)」

[磯メグ:未然に防ぐからそーゆーことは起こらない]
磯貝:(あれ、誰かいるのか?)ノックしつつ「入ってもいいか?」
メグ:「あっ、磯貝君?ごめん、ちょっと待ってて」
磯貝:「了解ー」
岡島:(アイツ、マジで性欲とか無いのか…?)
前原:(思春期真っ盛りなのに嘆かわしい…)

[寺律:Dが足りない]
寺坂:スマホを開いて「あ。」
律:「いやぁ~ん、寺坂さんのえっち~!!」
寺坂:「がっ、画面から出てこれねえ二次元の分際で言ってんじゃねえーッ!!」

以上、お粗末。

暗殺教室104話感想

エキサイト&毒吐き&腐り気味注意。

まずは、ビッチ先生にかなーり失望な回だった。つまり彼女は、洗脳されたとはいうものの八割くらい彼女自身の意志らしい。
…男に振られて傷心な時に言い寄ってきた得体の知れない別の男にホイホイ靡くんじゃないわよ、みっともない。世界一のハニートラッパーが聞いて呆れる。それでさもさも誇らしげに「この子たちとは組む価値もない(ドヤァ)」だもん。アホちゃうかー。桃花ちゃんの倒れる時の表情が、ホントに悲しそうでさぁ…
実は死神の寝首を掻く機会を窺っている…とかだと死神さんが益々小物になっちまうので、どうしたもんかなあ。

そんなことより奥さん!今日はそれより別に、特に言及しなきゃいけないことがあるんですよ!!
イトナくんがっ!すげー喋ってるんですよ!!やー、嬉しいなあ。
あれだけ勝ちに拘っていたイトナくんが、戦う気満々な寺坂に対して「降伏だ、今日敗北してもいい、いつか勝てるチャンスを待つ」と…。これは、みんなをこれ以上傷つけさせないためだよね。英断だ、素晴らしい。「あの頃は俺は一人の殺し屋だった、でも今はE組の生徒だ」という台詞に仲間たちに対する愛情を感じた。ああ、切ない…

でも、殺せんせーと裏山でエロ本パーティーしちゃうゲスいところもあるんだな。いつもすげー無表情でグラビア眺めてるけど、楽しんでいるのかあれで。

身体能力は次第に失われてきているらしいけど、魂は確実に成長しているようでお姉さん嬉しいよ。今週は絵も綺麗だったし。小コマだと崩れることが多いけど、大コマのイトナくんはホントにカッコいいなあ。目が、特に美しいのだ。

最後ようやく先生たちが到着したけど、渚は茫然自失なままだし、どうなっちゃうのだ…

来週が楽しみであります。


最近のイトナくん+寺坂くんのいちゃつきっぷり(←語弊がある言い方は止めなさい)が凄いので、暗殺二次を始めた原点に戻ってイト寺小説の一本でも描きたいんだけど、ネタが浮かばない。

暗殺教室(村松+フレンズ):ラーメン・キュイジーヌ~15歳の聖戦~

村松君のささやかなる反抗・成長、友情そして父子の愛情モノです。捏造設定・オリジナルキャラあり。NL描写はいくつかのカップルでほんのりありますが、主役の村松君絡みでは無し、ごめんなさい。ラーメンのだしの取り方とかはテケトーなので申し訳ないですがツッコミは不要です。原作でいつかはやりそうなネタだけど、ヤられる前にヤる。時にひょうきん、時に世話焼き、ちょっぴりセクシーなネタまでくれる村松君に感謝を込めて。お誕生日おめでとう。


「不味い。相変わらず面白くないラーメンだ」
イトナが淡々とラーメンを啜りながら言う。腹は立つが、既に日常の風景と化しているため、村松は洗い物から手を止めもせずに返した。
「ラーメンに面白み求めてどーするよ。大体おめー、いつになったら食事代払うんだ。吉田んとこでバイトして金は貯まってきたんだろ?」
「ケチくさいこと言うなよ」
イトナは不味い不味いと言いつつご丁寧にスープまで綺麗に啜っている。口元が少し笑っている。

冗談か本気かわかりづらい奴だが、とにかくタダメシで済まさせる気はさらさらねえからな。

村松はため息をついて皿を乾燥機にセットしていく。その時、とんでもなく素晴らしいアイデアを思いついた。村松はニヤリと笑う。
「何だ突然ニヤニヤし出して、小悪党面がまた加速するぞ」
「イトナ、条件付きでラーメン代チャラにしてやっても良いぜ」
イトナの毒舌はスルーして、村松は言った。
「ほー?」
イトナが顔を上げて村松を見る。村松は続けた。
「さっき礼服着て出掛けたの見てたと思うけど、明日の夜遅くまで親が留守なんだ」
「…」
「だから明日は臨時休業の予定なんだが、こっそり俺らで新作ラーメン作って売り出してやろうと思ってな。もし上手く行けばあの頑固オヤジも考えを変えるかもしれねえ」
「…で、俺にタダ働きさせようということか。だが俺は料理なんて人に出せる程は出来ないぞ」
イトナが言うのに、村松は首を数回、ゆっくりと横に振った。
「ちげえよ。…必要なのは、お前の鋭い味覚だ。今から翌朝開店までの十五時間、色々作ってみるからそいつの味見をしろ。で、何が足りないか評価してくれ」
イトナは今まで松来軒で食べたラーメンの杯数を指折り数え、それ掛けることの値段と空中に式を指で書いて計算する。そして、眉根に激しく皺を寄せた。
「十五時間夜間労働で今までの食事代一万円強だと?お前は野麦峠の工場主か」
憎まれ口を叩くイトナに、村松は舌打ちしつつも妥協案を出してやる。
「うるっせーな、野麦峠みたいな名前してる癖に。じゃあ、中学終わるまでラーメン代タダ!これでどうだ」
イトナは少し考えて、偉そうに腕を組んでふんぞり返った。
「まあ、良いだろう。コイツよりマシなもの食わせてくれるんだろうな」

そうして、地獄のような夜が始まったのだった。…村松にとって。

それから数時間、村松はがらんとした夜の店で一人、鶏ガラやら香味野菜やらを煮込み、麺を打ち、試作品第一弾を作った。その間イトナは、風呂に入ったりラジコンを弄ったり、村松が大切に進めていたギャルゲーを村松が意図しない女の子(名を、ゴリ山岩子という)のルートでクライマックス近くまで勝手に進めたりと気ままに過ごしていた。
「出来たぜ!!」
日付も変わろうかという頃になって、村松はイトナを呼んだ。
イトナはカウンター席に座ると、箸を取って出されたラーメンを啜る。
「どーよ」
村松は訊いた。イトナは一旦箸を置いて言った。
「悪くはない。でも、色々足りない。何度も言ってるが、安いブロイラーのガラでは香りがぼやけてしまう。」
村松は考え込む。
「…わかってるんだが、材料が限られてるんだよ。小遣いも香味野菜とか色々揃えたらそれで終わっちまったし」
「なら他の部分でカバーするしか無いな。丸鶏はあるか?甘味が出るが」
イトナがアドバイスをくれる。
「あ、多分ある。」
「丸鶏を使って、昆布や豚骨で旨味やコクを補強すればいい」
「うち豚骨置いてねえんだよ、ラーメン屋でそれはあんまりないと思うけど。」
「そうか。…なら魚介だしなんか使うんだな。それと弱い香りを誤魔化すためにその沢山買ったっていう香味野菜をもっと多く増やせ。」
イトナは村松が出来ないと言ったことに対しても少し考えただけで、素早く代替案を出してくれる。

…コイツ何でそんなに知ってるんだよ。

的確…かどうかはまだわからないが、一口食べただけで予想以上にポンポンと様々なアイデアを出すイトナに、村松は舌を巻く。
「…もうお前が作った方が早いんじゃねえか?」
ちょっとした悔しさ紛れにからかってやれば、イトナは真面目な顔で言い放った。
「俺はお前程料理が出来ない。その材料をどれくらい入れれば思い描いた味になるのか解らない。甘えるな」
…仰る通りで。

村松は、イトナがくれたアイデアを元に、また作りなおす。より多くの試作品を作るため、待ち時間の多い段階では時間差で、また新たなスープを仕込み出す。いつの間にかイトナはカウンターに突っ伏して眠ってしまった。ガキめ、と悪態つきながらも村松は寸胴の中のスープを一生懸命にかき混ぜていた。
やがて煮えた、イトナのアドバイスに従って作ったスープを、村松はお玉に少し取り、味見をしてみる。
「!」
これは!!
口中にふんわり広がる鶏の旨味と甘味!多めに入れた野菜の香りがブロイラーの安っぽさを見事打ち消している!!カツオと昆布の風味も後を引く旨さだ。これはイケる…

村松は意気揚々と、すっかり夢の中の住人になり果てているイトナの肩をバシバシ叩いて起こす。迷惑そうに半開きの目で睨みつけてくるイトナに、村松は嬉しそうに言う。
「すげえのが出来たんだよ!」
イトナは眠い目を擦りながら、椅子の上で姿勢を正す。
村松はスープや麺が多少辺りに跳ね散らかるのも構わずに、丼にバサバサっと盛りつけていく。そして、出来立て熱々の試作品第二号をイトナの目の前に置いた。イトナは再び箸を取って麺を一掬い啜る。
村松は期待を込めてイトナの表情を見つめている。
「どうよ、イケるだろ?」
イトナはラーメンには不必要なくらいじっくりと咀嚼していたが、やがて顔をしかめた。
「鶏の安っぽさは気にならなくなった…が、今度は野菜臭い。野菜由来の甘味が強すぎる。流石に多すぎたな」
「そうかよ…」
会心の出来だったのに。
村松は内心ガッカリしながら、イトナの丼を片付けようとする。しかしイトナは村松の手を押し止め、もう一口食べながら言った。
「使う野菜の種類や比率も、考えた方がいい。甘味を出しやすい玉葱や人参は量を減らして、ネギとかニンニクとかを増やした方がシャープになると思う」
「…わかった」
村松は答えて、もう一度厨房に向かった。

それから何杯か、村松が作ってイトナが味見する、のルーチンが繰り返された。村松は出す度にこれこそは、今度こそはと思うのだが、イトナが納得することは決してなかった。必ず何かしらあらを探して指摘する小姑みたいな友人に、村松も次第に苛立ってきた。

「空が、白んできた…」
店中の寸胴に満たされた失敗作のスープたち。厨房に溢れかえる野菜や鶏ガラの断片。村松は精も根も尽き果てて、作業台に肘を着いてぼんやりと、東の地平線が明るくなってきた窓の外を見やる。
「雀の囀りも聞こえるな」
何杯めかわからないラーメンを、イトナは啜りながら呑気に言った。イトナは出されたラーメンを全て、残さず平らげていた。
村松はきっ、とイトナを睨みつける。疲労と苛立ちがピークに達し、思わず鋭い言葉が口をついて出る。
「てめえ、テキトーなこと言って遊んでんじゃねえぞ?!こちとら真剣に店のこと考えてやってんだ、お前にムダにタダメシ食わすためにやってんじゃねえ!!」
言ってしまってはっと口をつぐむ。
これは言いすぎだ。いや、言いがかりだ。
案の定イトナは怒ったらしい。丼をカウンターに置いて、氷みたいに冷ややかな無表情で、村松を見据える。
「そういうことを言うのなら、俺は帰る」
「…」
帰ると宣言したものの、イトナは席を立たなかった。
夜明けの店を、重く冷たい沈黙が満たしていく。

でも、もうどうすりゃ良いんだ。イトナがどういう正解を求めているのか、俺にはわからない。

時刻は6時5分。開店まで四時間を切った。あと一回試作品を作るのが精々だ。買い置きの材料だってかなり使ってしまった。売れなかったら、親父にすげー怒られるんだろうな。

追いつめられた村松は、作業台に額まで着き、キャラメル色した頭を抱える。

何か…何か手はないか。コイツを唸らせることが出来て、客を沢山呼べて、親父を納得させられる、旨いラーメンを完成させる術は。

その時、村松の目に、ある材料が飛び込んできた。どこの家庭にもあるような、平凡なそれ。しかし、それを見た瞬間、村松の舌に脳裏に、素晴らしい味のイメージが広がったのだ。
「これだーッ!!」
イトナが目をパチクリさせて驚いているが、構うもんか。
村松は再び、包丁を手に取った。

…村松が何に目を付け、それをどう使い、どんなスープを完成させたのかは彼の企業秘密であるから、それについては伏せることにする。しかし三時間後、次第に日が高くなり、すっかり明るくなった松来軒の店内で、村松から差し出された最後の一杯を啜った時、イトナはニヤリと笑った。
「…及第点だ。」
親しい者に対してはややツンデレ気味な彼の言う「及第点」は、「すんげー旨い!!」と同義だと考えて良い。村松もつい、ニヤリと笑って言った。
「ザマァ見やがれ。」

その時、ガラガラと音を立てて店の入り口の引き戸が開いた。
「邪魔するぜ!!」
お、おいもう客が来たのかよ、気が早えよ、ていうか「支度中」の札出てただろ?
数秒間脳内で慌てふためいた末、やっぱり小物悪役みたいな笑みを浮かべて「すみませ~ん」と来客の顔を見た村松。そこには何と、いつも連んでいる寺坂竜馬がデカい顔にニヤニヤ笑いを浮かべて立っていた。
後ろには吉田、狭間の姿もある。寺坂グループ勢揃いという訳だ。
寺坂は言った、
「なんか面白そーなことしてるらしいじゃねえか」
吉田が続けて言った、
「前の晩からも呼んでくれりゃ良かったのに」
狭間も暗い微笑みを浮かべて言った、
「あんたたちが店ブッ壊したりしないように、監督責任が私にはあるからね」
「お前ら…何で…?」
村松が訊くと、後ろで相変わらずラーメンをずるずる食べていたイトナが淡々と答えた。
「俺が呼んだ。お前と二人だけで店切り盛りするなんてまっぴらだからな」
イトナは丼を抱え上げるようにして中のスープを飲み干してしまうと、立ち上がった。
「四人も居ればもう大丈夫だろ。俺は帰って寝る」
そう言って店を出ようとするイトナの肩を、寺坂が片手で掴んで引き止める。
「おめーこれまで食ってただけだろ」
「ここまで来たら最後まで手伝ってやろーぜー」
吉田も笑ってイトナを諭す。
「15時間その場に居るだけでも大変なんだぞ…」
イトナも恨めしそうに言いながらも、寺坂と吉田に言われては仕方なく残ることに決めたらしい。
「私、原呼んでくる。愛想が良いのが一人は居た方がいいからさ」
狭間が携帯を取り出した。
「ああ、頼む。」
吉田が答えた。
「よっしゃ、張り切っていくぞぉ!!」
寺坂が拳を挙げる。
「何でお前が仕切るんだよ!」
村松以外から寺坂にツッコミが入った。それから、口々にリーダー・村松に指示を仰いだ。
「俺は何をすればいい?」

村松は、仲間たちの真剣なまなざしを見て驚いた。それから、徹夜の疲れも忘れて心底楽しそうに破顔した。

…俺には、こんな頼もしいヤツらが仲間に着いていたのか。

「じゃあ、寺坂と吉田は厨房の片付け、イトナと狭間は客席の掃除!成功したら、お前ら未来永劫、ラーメン代タダにしてやる!!」



「いらっしゃいませ~!!」
開店時間。「支度中」の札が「商い中」にひっくり返され、少年少女たちの明るい声が響いた。
カランカランと呼び鈴の音がして、最初に入ってきたのは、
「村松がラーメン作ったんだって?」
「食べに来てやったぞ~」
磯貝、片岡、木村、矢田、前原、岡野。トリプルデートでもしてたのか、男子はカッコ良く女子は華やかな、何ともリア充な二班メンバーだった。
「E組割りとかねえの?」
まだ席にも着いていないのに訊いてくる前原。岡野が慌てた表情で前原の脇腹を肘で小突いた。
ラーメンの湯を切りながら、村松がぶっきらぼうに返す。
「リア充共に割引してやるほどウチは楽じゃねーよ。へいお待ち」
三角巾とエプロンを着けた寺坂とイトナに手伝ってもらって、あっと言う間に人数分の丼を用意して、六人の前に置く。
上質な琥珀のような色をしたスープ。さながら美女の金髪のごとくうねる麺。ほんのり薄桃色のチャーシュー。美しい仕上がりに、辺りに広がる芳しい香りに、お客たちの顔にふわあっと笑顔が広がった。
「いただきます」
手を合わせて箸を取り、六人は一口目を啜った。
六人の目が、驚きで一様に見開かれる。
「うまい!」
「おいしーい!!」
各々、感激の声を上げる六人。
「こんな旨えラーメン食ったことねえ!!」
木村がガタッと席を立ち上がる。
「とろける~!!」
矢田のE組一のナイスなバディが突然、一糸纏わぬ状態にまで露わになった気がするが、多分それは目の錯覚だ。
「…!!!」
寺坂組はニヤッと不敵に、互いに笑みを交わしあった。
「これ、お前らだけで作ったのか?」
磯貝が驚いた顔で訊いてくる。
「おうよ、俺たちの苦労の結晶だ」
村松は、誇らしげに答えた。
「たった一晩で…すげえ…」
男子たちは互いに顔を見合わせ、感嘆の息を漏らす。
「…こんな美味しいラーメン、私たちだけで食べるの勿体無いよ。」
岡野が真っ直ぐに顔を上げて、何か決意したみたいに言う。
「他の人たちも呼びましょう」
片岡がバッグからスマホを取り出す。
「律、E組連絡網発動よ。みんなに連絡して」
「了解です片岡さん!!」
小さな画面の中で、色っぽい赤いミニ・チャイナドレスに身を包んだ律が、元気よく敬礼をした。

程なくして、他のE組メンバーが何人も店にやってきた。中には他校の友人を連れてきてくれた人もいた。一番すごかったのは杉野で、所属している市のクラブチームの団員を半分以上引き連れてやってきた。ラーメンを食べた客が他の知り合いに教え、お昼の書き入れ時にはちょっとした行列が出来るほどになった。
「うめえ!!」
「すげえ!!」
「松来軒ってこんな旨い店だったんだな!!」
「あー、でもオレは背脂こってり系の方が好きだな…」
「結構あっさりめだしなー。あと麺はもうちっと太めでコシが強いと良い」
沢山の客が来て、沢山の客が村松のラーメンに高い評価をしていった。中には好みではない、こうした方がもっと良くなると告げていってくれる客もあり、村松は休みなく調理を続ける合間に逐一それをメモに書き留めていった。

このラーメンを、最高傑作としてしまうつもりは毛頭ないのだ。さらに良い、次に繋げるために。親父が築いてきた松来軒を盛り上げ、俺の代で一花咲かせるために。

自分を支えてくれる者たちの示してくれた友情を自覚し、自分に自信をつけた村松の表情には、数時間前に意気消沈してイトナに当たった時の暗い影はもはや微塵も見当たらなかった。

村松は、親友たち…途中で参加してくれた原や竹林も含め…の力を借りつつ、太陽が沈み切って辺りが真っ暗になるまで働き続けた。そして閉店時間三十分前。



「ほぼ完売―!!!」
寸胴の底には精々一杯分のスープが残っているかどうかだ。材料も店にあるものだけでは足りず、途中売上金の一部を使って寺坂と吉田に買出しに行ってもらった。夜も大分遅く、客も殆ど引けた店内や厨房のあちこちで、村松や仲間たちが息も絶え絶えに、しかしどこかしら充実した表情で座り込んでいた。
「ラーメンばっかりじゃもう飽きたかもしれないから、サンドイッチ作ったよ」
原がいつものにっこり笑顔で、大皿に並べた卵やツナやBLTサンドイッチを全員に配る。
「おう、ありがとな」
吉田が嬉しそうに卵サンドを受け取る。村松も疲れ切った表情で、BLTサンドを一つ取る。
「すまねえな」
「…あの親父さんには、どう説明するつもりなんだ?今更だが」
ツナサンドをかじりながら、イトナが村松の隣にやってきた。村松は調理の熱気や人の体温の残る、店内を見回した。この状態では、留守中に店を開いて何かやっていたことなど一目瞭然だ。元より隠すつもりは全くなかったが。
「ありのままやった通り話すさ。今日の俺たちの成果じゃ、恥じることなんて何も無えからな」
「…そうか」
イトナはいつもと変わらない無表情のまま頷き、また一口サンドイッチを齧った。

ガラガラガラ。店の引き戸が開いて、誰かが入ってきた。村松はぼんやりと顔を上げる。
「すいません、閉店時間はまだなんすけど売り切れちまいまして…あ。」
村松は言葉の途中で、その自分と同じようにひょろ長くてキャラメル色の髪をしたオッサンが誰かに気づいた。
「お前っ、親の留守中に一体なにやってんだー!!」
疲労し切った脳みそにガンガン響くような怒鳴り声が、炸裂した。噂をすれば影、松来軒店主にして村松の父親が、店先に仁王立ちしていた。
「松(ま)っさん、どうしたんでえ」
村松氏の肩の向こうからひょいっと、禿げかけて痩せた、温厚そうな顔立ちの壮年の男性が顔を出した。
「田中さん?」
「拓ちゃんじゃねーか、ちょっと見ないうちに大きくなったな。」
田中さんはのんびりと言った。
「あれ、ラーメン?拓ちゃんが作ったの?」
田中さんが訊くのに、村松は先ほどまでの自身はどこへやら、髪を掻きながら「ええ、まぁ…」と気恥ずかしげに答える。
「そういや腹減ったころだよ、一杯貰える?」
田中さんはそう言って、カウンター席の一つに座った。
田中さんは松来軒の数少ない常連客だ。最近は身体の調子がどうとかであまり姿を見なかったが…。また、彼は父親の学生時代からの親友でもあるらしい。
村松は父親、田中さん、仲間たちが見守る中、緊張した面持ちでスープを温め直し、麺を茹で、湯を切って麺とたれとスープを合わせ、本日最後の一杯を完成させる。そして、お客様の前に丁寧に置いた。
「いただきます」
田中さんは仏像みたいに両手をそっと合わせて、箸を取った。それから、ずるずるっと一口啜る。
「旨いなあ」
田中さんはのほほーんと微笑んだ。続けて食べながら、つらつらと思ったことを述べていく。
「松っさんの味を基盤にしつつ、若者向けな、今の時代にあった味にしてあるね。厨房見る限り、苦労して作ったんだなあ。周りに居るお友達も沢山協力してくれたんだね、特にバンダナの子とドレッドの子と大柄な彼。今にも倒れそうな顔してるよ、拓ちゃんもね」
「…」
村松氏は、厨房や周りにいる息子の仲間たちを見回した。そして、恐らく旧友の言う通りであろうことを悟った。
田中さんは暫く美味しそうにラーメンを啜っていたが、やがてとても寂しそうな顔をして箸を置いた。
「…時代は、変わっていくんだねえ。まだまだ荒削りだけど、拓ちゃんデカくなるよ。…でも、俺はもう暫くだけ、松っさんのマズいラーメン食べていたいかな、なんて…」
「田中、あんまり食うと身体に障るんだろ」
村松氏は田中さんから食べ途中の丼を取り上げると、自分で箸を取ってその残りを一口啜って、よく咀嚼した。飲み込んだ後、渋い顔で村松氏は言い放つ。
「…努力は認めてやる。だがな、部外者を身体検査も受けさせないで引き入れて手伝わせて、何か事故でもあったらどうすんだ。食中毒なんか起こした日にゃ、こんな小さい店なんて潰れちまうんだぞ。そうしたらお前に真っ当な教育着けて社会に出すことも出来なくなるんだ。…焦らなくたって、お前が望むならこの店はくれてやる。それまでは余計なこと考えてねえで勉強しやがれ、周りのガキどももだ!」
「…はい」
村松は、素直に頷くより他になかった。父親の顔を恐る恐る見上げると、父は笑っていた。田中さんより、誇らしげに、嬉しそうに、そして寂しげに笑っていた。

結局、俺じゃまだ親父には適わないらしい。そこまで俺の味を愛してくれる常連客は、まだいないし。店を経営するということに対するマナーも出来ていなかった、覚悟も足りなかった。
でも覚悟しろ、いつか俺が店を引き継いだ日には、俺がこの店をデカくして、日本中世界中誰もが知ってるくらい有名にしてやる。

…それまでは、大人しく勉強しよう。



次の日、学校にて。
「おや?」
タコ型生物の教師、殺せんせーは廊下から教室を覗き込んで不思議な顔をする。
村松が、いつも以上に熱心に経営学の本を読みふけっているのだ。その横には、「全国旨いラーメンランキング」みたいな本も積み上げられている。
「…何があったかはわかりませんが、彼の中で一つ意識が変わったようですね」
殺せんせーはうんうんと頷いて、そのままその場を通り過ぎようとする。しかし、村松が呼び止めた。
「殺せんせー」
「?」
殺せんせーが立ち止まると、村松は言った。
「俺には夢がある。俺のダチにも夢がある。地球爆破なんて、させねえからな。絶対にせんせーを殺してやるから、首洗って待ってろよ」
校庭、教室のすぐ外には、村松のかけがえのない仲間たち、寺坂、吉田、狭間、イトナが彼を見守る様にして立っていた。
殺せんせーはにやりと、無表情に限りなく近い笑顔で笑う。
「ええ、村松君。楽しみにしています」

未来を望む少年たちと、未来を壊せる超生物。彼らの織りなす不思議な暗殺教室で、始業のベルは、今日も鳴る。

over

暗殺教室(菅中):一房の葡萄


有島武夫とは何の関係もありません…まーた何か食ってるよ。二十ちょいくらいの菅中 in ブルゴーニュあたり。特に山はなし。淡々と、日常の一部分。
殺せんせー殺せたなら億万長者だろーに何で貧乏学生なのか、はツッコミしないでください…貧しい国に寄付でもしちゃったんじゃないですかね…あと、鵜守はガイコーカンというお仕事についてあんまり良く分かってない。


「腹減った…」
人目も憚らずにごぎゅるるると鳴る腹を押え、菅谷創介は呟いた。
家族の反対を押し切って、遠くフランスの美術大学に進学して早五年。芸術家なんてそんなものだと覚悟はしていたが、中々芽が出せずに今日も菅谷は貧乏学生をやっていた。色々な絵をひたすら描いてはみるが、大抵美術展では落選する。今ではアパートの家賃と学費と、画材代を稼ぐためのアルバイトに追われて、絵を描く時間もあまり取れなくなっていた。

これでは本末転倒だ。

そうは思うものの、誰にも頼らず一人でやっていくんだと決めたのは他でもない、自分なのだから仕方がない。親父に「もうお前なんかとは縁切りだ」とまで言われてしまった以上、家に戻ることなど出来はしない。

でも自分は、もう少しやれると思っていた。

菅谷は、夏の蜃気楼で歪む視界の中、ぼんやりと思う。

中学時代、今は亡き(というか、自分たちの手で殺してしまった)恩師は、俺の絵を認めて、喜んでくれた。

「君には才能がある。君が望むのなら、世界だって手に入れることが出来ます」

殺せんせーは、無表情にも等しいあの無機質な笑顔で言った。菅谷自身も、頭を掻いて照れ笑いしながらも内心ではやってやろう、俺には出来ると思っていた。事実、日本の高校ではどの美術展に出しても最優秀賞を総なめにし、『期待の超新星』とまで雑誌に書かれたことすらあった。それなのに。

「君の絵は、技術は素晴らしいが魂が籠っていない。これでは美しいだけのラブドールと同じだよ」

あのバーコード状に禿げあがった審査員のスケベそうな親父は、フランス人特有の鼻に付くような口調で俺の作品を批評した。

魂って、なんだよ。俺には戻る家もない、絵を描く他に生きる術も持っていない。一番俺のこと認めてくれた、そして全てを奪ってしまった恩師の言葉も、十字架のように背負っている。いつでも、誰より、極限の状態で、命すら削って描いている。あんな、隙を見ちゃ部下の女の人のおケツ触ってるような奴に俺の何が解るっていうんだ ―。

ごぎゅるるるる。

またしても、腹が鳴った。食費や趣味の費用なんかは、節約しようと思った時に真っ先に切り捨てられるものだ。菅谷はかれこれ、丸一日くらいは何も口にしていなかった。

でも、給料が入るのは明日。財布にも、銀行口座にも、精々うまい棒が買えるくらいの金しか残っていない。腹が痛くなってきた。目が、かすむ。

ふらりよろけて、砂埃の立つ道に手を付いた。

俺、ここで死ぬのかな。それは嫌だ。

最期の?力を振り絞って、顔を上げると、前には頑丈そうな石垣が聳えていた。地味で煤けた小さな木の看板には、まんま「les vignes(葡萄畑)」と書かれていた。

「…」
菅谷はふいっふいっと、周りを素早く見回す。周囲に人影はない。
菅谷は、昔散々叩き込まれたフリーランニングの動きを思い出して、素早く石垣の上によじ登る。数メートルも離れていないところに生えている葡萄の木の列には、丸々とその実を肥らせ艶やかな漆黒に染まった葡萄の房が、たわわに、瑞々しくぶら下がっていた。
涎が、つうと口の端から一筋、零れる。

「イエス様仏様アラー様八百万の神様、どうかどうか見逃してください…!!」

普段どれにも祈ったことのない神様たちに必死で頭を下げながら、菅谷は畑に降りる。そして、ポケットからナイフを取り出し、一番近くの木の低いところに生っている一房をさっと刈り取る。そして急いで石垣によじ登ると、ぴょんと元いた道路に飛び降りた。

ミッション・コンプリート!!

「あれ、もしかして菅谷?」
すぐ後ろで、人の声がした。背筋を、すぅっと冷たいものが流れ落ちる。
「すっ、すいませんすいません!!腹が減ってでも金がなくて仕方なく!!何でもしますからどうか警察や大学には…」
菅谷は日本語でまくしたてていることにも気づかずただ無我夢中でその場に額づき、土下座した。
「菅谷っ、フランス人だったら土下座通用しないから。私だよ、覚えてるでしょ?」
目の前の彼女は、菅谷と同じ綺麗な日本語で言った。
「すいませんすいませ…あれ?」
菅谷はぺこぺこするのを止めて、顔を上げた。そこには、懐かしい人が昔と変わらぬ、でももっとずっと美しくなった姿で、柔らかく笑っていた。
「…中村?」


「あっはっはっはっはっ!!」
菅谷が何をしていたのか、訊き終えた莉桜は、豪快に腹を抱えて大爆笑した。
「…笑い事じゃねえよ…」
菅谷は真っ赤になって、白いテーブルクロスの掛けられた木のテーブルに肘をつく。菅谷は、莉桜の住んでいるアパートの部屋に連れてこられ、そのまま彼女の質問攻めにあったのだ。莉桜は、お洒落なパステルカラーの、ところどころにハーブでできたブーケやリースが飾られた台所で火にかけた鍋をかき混ぜながらまだ笑っていた。
「ごめんごめん。…でも菅谷…プッ…あんたらしいね、絵とかバイトにかまけて生命維持おろそかにするとかさー」
「…」
菅谷は莉桜を睨み付ける。ごぎゅるるる。次第に漂ってきた肉の煮えるいい匂いに、またしても腹が鳴る。忌々しいので、持ってきてしまった葡萄の実を一粒毟り取って口に放り込む。しかし、すぐに吐き出してしまった。
「…渋っ!!そして酸っぺぇ!!」
その様子を愉しそうにみていた莉桜はまた笑う。
「ワイン用の葡萄だから渋いと思うわよ~?まあ、もう五分くらいおとなしく待ってなさい、莉桜様特製のブルゴーニュ料理振る舞ってあげるから」
「…」

中学生時代。あの三年E組の、二学期に差し掛かったあたりから、菅谷と莉桜は付き合い始めた。「大金稼ぎの一等地」にいた故に、勉強と殺せんせー暗殺だけではない、強制的に色んな人たちと関わらされ、時には命を懸けて戦わなければならなかった、嵐のような日々。当時はあまり意識していなかったけれど、やはり怖かったのかもしれない。吊り橋効果とでも言うのだろうか、命を常に危険に晒される緊張感と、思春期で一番異性に興味があるお年頃だったこと、そして他とは隔離された環境だったことが原因で、あのクラスでは普通では考えられないくらい多くのカップルが出来た。その殆どが、今でも続いてついにゴールインした人たちもいる、と風の噂で耳にした。しかし、菅谷と莉桜は、別々の高校に進学して、それぞれの夢を追いかけだして、元々お互いにべったり依存したいタイプではなかったこともあって、どちらからともなくフェードアウトしていった。そして今、五年以上の時を経て、日本からは遠く離れたフランスの田舎町で、再会した。

…元気そうだな。

鼻歌を歌いながら鍋とは別に、フライパンを火にかけて何やらじゃりっじゃりっと掻き回している莉桜の背中を見ながら、菅谷は思った。

「はいっ、完成!!」
莉桜がテーブルの上に並べてくれた、いくつもの大皿に盛られた料理を見て、菅谷の瞳は輝いた。
「すっげ~…」
牛肉の赤ワイン煮。エスカルゴのハーブバター焼き。真っ赤に輝くザリガニの塩茹で。ジャガイモのサラダ。色鮮やかな料理たちが、ステキな香りと共に腹ペコの菅谷に自己主張してくる。
「お前、すっかりフランス人だな」
莉桜は自慢げなのを隠そうともせず、口角をニッと上げて笑う。
「まあ、本当のところは昨日友達と飲みした時の残りものだけどね。ザリガニはマリーの持ってきた料理だし」
「それでもすげえよ。いただきます」
菅谷は手を合わせて、牛肉をナイフとフォークで切って口に運ぶ。甘い脂とゼラチン質が、舌の上でとろりと蕩ける。
「うめえ!!」
菅谷はつい叫んでしまう。だって、ここまでまともで、食事の体を成しているものを口にしたのすら何か月振りだろう。ましてや極上のブルゴーニュ料理だ、中村の作った料理だ。
莉桜は冷えた白ワインを注いだグラスを緩やかに振りながら、満足そうに笑った。

「そういやお前今、何してんの?外交官になりたいとか言ってなかったっけ?」
腹一杯食べ終わり、鍋や食器を洗う莉桜の横に立って布巾で洗い終わったものを拭いてやりながら、菅谷は訊いた。莉桜は食器にたっぷりつけた洗剤の泡を流しながら、答える。
「見ての通り、留学生よ。去年、何とか国Ⅰ受かってさ。フランス語マスターと文化の勉強のためにここに回されたってわけ」
「…すっげえ…」
菅谷は、何度目かわからないが感嘆の声を挙げる。莉桜は「恥ずいじゃん」といって苦笑いしている。
ヒヨコの絵が胸元に小さく描かれたピンクのエプロンをして、おおざっぱに長い金髪をアップにしている莉桜は、どこからどうみたってそんなエリートキャリアウーマンになんか見えない。しかし、ギャル英語なんてあだ名されて、自分より背丈が小さい可愛らしい男子たちにちょっかいだすのが趣味だった彼女は、確かに夢の第一歩を踏み出していたのだ。

…比べて俺はどうだろう?
狭っ苦しい日本で得られた程度の名声で天狗になって、親に威勢の良いセリフ言って飛び出してはきたものの、結局やってることは最底辺の貧乏学生。ここに来た当初よりめっきり発表数が少なくなった作品は、本当は自分でも解ってる、どれもぱっとしない。絵に対する情熱も下火になってきて、この年で今から日本に帰って出来る仕事が俺にあるだろうかと、そんなことばかり考えている…。

「ねえ菅谷」
莉桜に突然声を掛けられて、はっと我に返る。
「なんだよ」
莉桜はシンクの周りに飛び散った水滴を、綺麗に拭き取っていた。菅谷の目の前には洗い終わった皿がてんこ盛りになっている。
「また、絵を描いてよ。お皿は、後で私が拭くからさ」
急いでびしょ濡れの布巾を振って、皿を拭こうとした菅谷の手を止めて莉桜は言う。菅谷は頷きながら布巾を絞って広げて置いた。
「ん、いいよ。何を描く?」
「何でも…そうね、あの葡萄とか」

「凄い、そっくり!!」
パンの紙袋に描き終わった葡萄を見て、莉桜が子供のように目を輝かせて手を叩く。
「これくらいはさ。いちおー、それで飯食っていくのが希望だし」
やや自虐的な調子で言いながらも、菅谷は久しく聴いていない褒め言葉に気を良くしていた。
「よっしゃ、じゃあ次ピカソ風に」
莉桜は楽しそうに所望する。
「葡萄を何でピカソ風に描かなきゃなんねーんだよ!」
「いいじゃん、なんかカクカクさせとけばピカソになるんでしょー」
「お前ピカソ先生舐めんな」
そんな馬鹿げた会話をしながらも、菅谷はどんな絵だって一生懸命、描いてやる。

こんなに、自分の絵を喜んでもらえたのはいつ振りだろう?こんなに、絵を描くのが楽しいと思えたのはいつ振りだろう?
クソ高い絵具も嵩張るカンバスも無い、どこにでもあるHBの鉛筆で、捨てられるしかもう用のないガサガサの茶色い紙袋に、戯れに描いているだけなのに。

「あー、元気出た」
莉桜は屈託の無い笑顔で笑っていた。部屋中に散らばった紙袋を集めて片付けながら菅谷が不思議そうに見ているのを気づくと、莉桜は言った。
「ちょーっと最近、疲れ気味でさ。ほら、私ってつい、深く考えないで喋っちゃうこともあるじゃん。外交官がそれやっちゃ、大問題になるわけよ。だからいっつもニコニコして、誰に本音も言えなくて。ホームシックにもなるしさぁ…。憧れてた仕事だけど、時々ムショーにしんどくなるのよね…」
「…」
菅谷は何も言えなかった。

元気そう。そう見せていただけだった。いや、確かに元気ではあるんだろうけど、まるっきり全部上手くいってて絶好調!なんてある訳ない。
そんな当たり前のことにも気づかなかった。莉桜の笑顔に安堵しつつも、どこか、「コイツは何でも上手いこと事が運んで羨ましい」、と思っていた。
菅谷はそれを、心から恥じた。
「…ごめん」
「何が?」
莉桜はあっけらかーんと聞き返した。
「…でもさ、やっぱり好きだから。E組のみんなで必死に守った日本を、世界を、もっともっと良くしていきたいから。私、まだまだ頑張るよ。」

そう言って、白くて細い腕に力こぶを作って見せる中村莉桜は、美しかった。きらりと光る切れ長の瞳は、形の良い唇が描く三日月は、すっと通った真っ直ぐな鼻筋は、あまりにも尊くて美しかった。

菅谷は、ふっと微笑んだ。

「莉桜」
莉桜はビックリして目を見開いた。菅谷に名前で呼ばれるのは久し振りだったからだ。
それに構わず、菅谷は続けた。
「ちょっと今から時間あるか?お前の絵を描こうと思うんだけど」
「え、ヌード?!いやいや困るから、最近ムダ毛とかあんまりちゃんと処理してなくて…」
「誰が脱げっつったよ」
胸の前で両手をクロスさせて慌てる莉桜に、菅谷はツッコミを入れる。
「なんだ」
残念そうに唇を尖らせる莉桜を無視して、菅谷はカバンを漁り、小さなカンバスと古いパンの切れ端と、色の濃い鉛筆を数本取り出した。
「今、輝いてるお前を描きとめておきたいんだ。そうすれば、会えなくても俺はまた頑張れる。絵を描いて楽しいと思ったことを、思い出せる。」
「別に、いつでも会いに来ればいいじゃん」
「バッカ、いつでも会っちゃったら俺甘えちゃうかもしれねーよ。世界で活躍するお前と釣り合うくらい、すげー画家になったら、また会いに来るから」
そう言いながら、菅谷はもうカンバスに鉛筆を走らせている。黒鉛が、少しずつ少しずつ、莉桜の美しい顔かたちをカンバスの上に再現していく。
「…そっか」
莉桜はくしゃりと笑って、それからわざとらしく腕を組んでふんぞり返って椅子に座った。

「あー、バカ、動くなって」
「上手く描きたまえよ菅谷君。あ、あと今日の食事代は次会った時にラデュレのマカロン奢ってくれればそれでいいから」
「…タダじゃねえのかよ…」

午後四時の陽を浴びて、葡萄の房は変わらない瑞々しさで黒く輝いていた。

over

暗殺教室:緊張の夏・日本の夏 part.3

Not over
まだまだ行きますよ緊夏シリーズ。今回は磯メグ。ドキドキ…というか、ハラハラ?少々の暴力描写あり。
絶対過去作品辿ればこんな感じのお話をどなたか描いていそうな作品。でも書きますヨ。
今更ですが、このシリーズで描かれる夏祭りは原作の夏祭り編とはあまり関係がありません。


母さんに借りた、白地に青紫のテッセンを散らした薄い浴衣。指に食い込む鼻緒が何となく痛い、堅い木の下駄。汗と湿気で少しベタつく、慣れないメイク。
メグは緊張した面持ちで、待ち合わせ場所の椚が丘駅の出口に居た。
何度目か解らないが、メグはまた左手首の腕時計を見た。待ち合わせ時間までは、まだ15分ある。

早く来すぎちゃった。

メグはため息をついた。

目の前の通りには、様々な色をした幾つもの夜店が立ち並んでいる。まだ日も高いので準備中の店が多いが、クレープ屋、りんごあめ屋などは既に砂糖の焼ける甘い香りを辺りに振りまいている。そうしたスイーツ類を目当てに、ピンクや青色の浴衣姿の華やかな少女たちが二人、きゃあきゃあ高い声でお喋りしながらメグのすぐ側を歩いていった。古い夏の定番ラブソングではないが、シャンプーの香りがふわっと弾けてメグを掠めていった。

可愛くて、いいな。

メグは、長い髪をなびかせる少女たちの後ろ姿を眺めながらぼんやりと思った。

一学期からずっと、自分とコンビを組んで学級委員をやっている磯貝君のことを、何となく特別視してしまうようになったのはいつからだっただろう?

「今度駅前で祭りあるんだよ」
三日前の水曜日、休み時間に岡島が言った。
「そういやそうだな。よしっ、じゃ浴衣のちゃんねー捕まえにいこーぜ!」
前原が早速、嬉々として返事する。
「全くあのゲスコンビは…」
黒板一杯に書かれたチョークの文字たちをゴシゴシと消しながら、メグは聞こえてきた会話たちに眉をひそめる。
「ハハハ…」
メグの隣で花瓶の水を窓の外に捨てていた磯貝が苦笑いした。少ししおれかけた数本のダリアの茎を丁寧に布巾で拭いてやりながら、磯貝は言った。
「でもさ、お祭りは良いよな。良かったら一緒に行かないか?」
「え…」
磯貝からの思いがけない誘いに、メグの目が大きく見開かれる。頬が、熱くなるのを嫌というほど感じた。
「あ、もしかして予定があったか?」
磯貝が訊いてくる。メグは慌てて首を横に振った。
「いや…予定は…ないけど…」
メグが口ごもりながら、下を向いて答えると、磯貝は朗らかに笑った。
「よし!じゃあ決まりだ。土曜日の六時に椚が丘駅前の南口に集合な!」
いつも通りの、みんなに向けるのとおんなじ、爽やかで優しい笑顔だった。

磯貝君は、前原君とか男の子と二人で出掛けるみたいな感じで私を誘ったんだ。デートとか彼氏彼女とか、そんな甘ったるいものはまったく意識してないで友達を誘うように。
結局E組に落ちてしまったわけだが、男の子に負けないようにと、勉強も運動も必死でやってきた。だから今更、磯貝君が自分にとってちょっとだけ特別な男の子だからって、女の子扱いされたいなんて思っちゃいけない、んだけど。

メグは着なれない、綺麗な浴衣の裾を持って眺める。
やっぱり、いつもみたいな動きやすいジーンズとかの方が良かったかな。だって、似合わないもの。思い切って着てきたけれど、ここに溢れているもっと可愛らしい浴衣姿の女の子たちには、どうやったって叶わない。
自分の背の高さや、肩幅の広さが恨めしいほど気になった。
どうして母さんは、もっと小さくて可愛くて、例えば茅野さんとかみたいに可愛らしい女の子に私を産んでくれなかったんだろう?

「嫌、困ります!!」
ぼんやりと黄昏迫る空を見上げていたメグの耳に、突如鋭い声が飛び込んできた。
ハッとして声のした方向を見ると、メグから十メートルほど離れた場所に、今しがたすれ違った覚えのあるピンクの浴衣の少女と青い浴衣の少女の二人組が、ガラの悪そうな男二人に囲まれていた。
「いいじゃねーか、お嬢ちゃんたち二人だろ?俺たちも二人だ。」
「ちょーどいいからダブルデートしよーぜって言ってんの。お茶だけでいいからさあ」
…な、なんてテンプレートな。
メグは呆れながらもそっと彼らに近づいていく。
青い浴衣の少女なんか、明らかに怯えきった表情で周りに助けを求めるように辺りを見回しているが、周りは見ない振りだ。
「嫌です!!やめてください!!」
ちょっと気の強そうな、ピンクの方が大げさなくらい大きな声を張り上げる。これも恐らく、周りにいくらでもいる人たちの誰かが助けに来てはくれないだろうかと期待してのことだろう。しかし兎角自分のことしか可愛くない現代人たち、厄介ごとには首を突っ込まないに限ると言ったわざとらしいくらいの無表情でするりするりと少女たちから視線をそらして歩いていく。
少女の甲高い大声は却って男たちを刺激してしまったらしく、腰パンに派手な金髪を逆立てた痩せた男が舌打ちをして乱暴に少女の浴衣の袂に手を掛ける。少女の顔が、今にも泣きそうにくしゃりと歪んだ。
「痴漢みてーに人のこと言うんじゃねえよ!ホントに酷い目に遭いたいかこのクソア…痛ててててて!!」
「止めてって、言ってるでしょ」
メグは意識してどすの利いた低い声で言いながら、男の手首を掴んでねじり上げた。
「何だてめえ?」
もう一人の、黒い髪をだらしなく肩まで伸ばした肥った男が巻き舌気味に訊いてくる。
「その子たちを離しなさい。困ってるじゃない」
凛とした表情を崩さず、男たちを睨みつけるメグ。
「離しやがれこのデカ女!」
金髪の男は乱暴にメグの手を振りほどいた。そして顎を突き出して、メグを不躾なくらいじろじろと頭の天辺からつま先まで舐め回すように眺め回す。
「…何ですか?」
視界の端で身を寄せ合って縮こまっている少女二人に目くばせと手振りで逃げるようにと合図しながら、男の無遠慮な視線を受け止める。男のネズミみたいに小さな卑しい目が、小馬鹿にしたように細められた。男は言った。
「お呼びじゃねえんだよドブスが」
低能な罵詈雑言だが、女性なら言われて傷つかないものはいない言葉だ。ちくりと、心のどこかに針を刺されたように感じた。しかしメグは、気丈に男の目を見据えた。
「私がブスか美人かは関係ないでしょ。問題なのは嫌がる女の子たちを無理やり連れ去ろうとしたことです。警察呼ばれても文句言えないですよね?」
そしてやや挑発的に鞄からスマホを取り出した。何故か、ヒロイックに無謀なことをしたい気分だった。
「てめえ女の分際で!」
メグのスマホに恐れをなした肥った男の方が「よせ!」などと止めようとするのに構わず、金髪の男はメグに殴り掛かってきた。メグは男の拳を交わし、逆に伸ばしてきたその腕を両腕を使って抱え込み、投げ飛ばしてしまった。男は背中から、アスファルトに叩きつけられた。見ざる聞かざるを決め込んでいたギャラリーたちからも、思わずの歓声が上がった。

…烏間先生に習った通りできた。やった。

しかし、勝利を確信して油断したのが不味かった、地面に倒された男はなんと、メグの右足首を思いっきり引っ掴んでそのまま引きずり倒したのだ。動きづらい浴衣姿だったことも仇となり、メグは派手に尻餅をついた。
男は間髪入れずに起き上がり、メグにのしかかって首を絞めてきた。
「か…っ、あ」
メグはもがき、男の指を引きはがそうとしたが、男は全体重をメグの細い首に掛けていた。酒臭い息が掛かる。酸素不足になった頭が、ぼうっとする。男は下卑た嗤いを浮かべた。
「結局女なんてのはなぁ、俺たち男にゃ敵わねえんだよ。ほらほら苦しそうだな、反省するか?反省するなら止めてやるよ、お詫びとして近くのホテルで相手してもらうがな。お前みたいなドブスでも使える部分はあんだろう」
「…っ」
屈辱的な言葉に、仕打ちに、メグは酸欠で意識が途切れそうになりながらも、それでも目を見開いて男を睨み据えた。
その時。
「やめろ」
低い少年の声とともに、男がメグから引き剥がされた。
黒髪で痩身の、青と灰のやたら縞模様の浴衣に身を包んだ少年が、鋭いまなざしで男をはったと睨み付けていた。
「磯貝君!!」
首を押えて咳き込みながらも、メグはその名を呼ぶ。
「ちっ、こんなデカブツにも男がいんのかよ」
男は舌打ちする。しかし磯貝が自分より年も下で華奢な少年だとわかるや否や、酔っ払って理性の利かなくなった拳を今度は彼に向けた。
「お巡りさんこっちですっ!」
「君たち何してるんだ!!」
声がして、通りがかりのTシャツを着た青年に伴われた、お馴染みのかっちりした青い制服を着込んだ警察官が走ってきた。
「逃げるぞ!!」
肥った男が、警察官の姿を見てすらまだ暴れ足りないらしい金髪男を慌てて取り押さえながら引き摺って行った。

事情聴取が終って、メグと磯貝と、助けた少女たち二人が交番を出た時には辺りはすっかり暗くなっていた。まだ祭りがやっていて、花火も時々打ちあがっていたのが唯一の救いだった。
「ホントに、ありがとうございます」
少女たちは、まるで双子のようにシンクロナイズドされた動きでメグと磯貝に深々とお辞儀した。
「気にしなくていいよ、でも次から気をつけるんだよ。」
磯貝はいつもの優しく爽やかな笑顔で少女たちの頭を撫でた。少女たちは頬をほんのり赤く染めた。
「きゃー撫でられちゃったぁ」
「でもあんなビジンなカノジョいるじゃん」
あんな事件に巻き込まれて、警察のお世話にまでなった直後だというのに、何とも呑気な会話をしながら少女たちが縁日の人混みの中に消えていくのを眺めていたメグは、突如磯貝に強く手を引かれた。
磯貝は険しい表情で唇を真一文字に引き結んで、何も言わずにずんずん歩いていく。
「…磯貝くん、ごめん」
沈黙に耐え切れず、小さく謝るメグ。磯貝は彼らしからぬぶっきらぼうな口調で言う。
「何が?」
「…だって、怒ってるでしょう?自分じゃ敵わない相手なのに喧嘩して、揚句磯貝君に助けられて」

小ネタ+日常つれづれ

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一生懸命紡いだだろうに、何も壊すことないのにな。さて、どこなら邪魔にならないだろう?

お盆休みですん。何して遊ぼーかしら。
書きすぎて創作意欲減退しがち。あんまり報われないので、あとネタも尽きてきたので少しイト狭からは離れてみようと思います。単体でもイトナ君は素敵さ。カップリングなんか無くたって(←イト狭好きはホントだけどぶっちゃけそれが正直なところ。でもカップリング作らないと読んですら貰えないっつーね)

コミケとか行ってみたいんだけど、どおかなあ。なんか混むらしいし、暑いし、ちと色々ルールとかうるさそうだし。欲しい本は…ちょいちょいあるけど、それだけの苦労払ってまで見たいかと言われると、うーん…。

しかし、一週間犬と一緒にゴロゴロしっ通しってのも何だかね。たまには出掛けて散財でもしないとストレスがね。お台場の殺せんせーshopくらいは行きますかな。どーせ人間キャラのグッズは光の三原色トリオのが僅かにある程度だろーがな。

のんびり、笑顔で生きませう。

暗殺教室(木桃):四畳半桃源郷

文章リハビリ。本誌バレ注意。両片思いの楽しさが伝われば…うーん、どうでしょうか?イト狭といい原作であまり絡んでないカプが意外と描きやすいのは何でだろう…夏休み明け直ぐの設定。付き合ってはいません。桃花ちゃんの親戚と名前の由来捏造。私の小説は何か食べてるのばっかりだ。


「だりぃ…」
目の前には、見慣れすぎた四畳半の所々雨漏りと思しき染みがついた、白い天井が広がっている。枕元に置いてある、メタリックで無骨なデザインの目覚まし時計を見ると、午後三時を示していた。
俗に言うおやつの時間ではあるが、全く腹は減らない。頭が重くて身体が熱くて喉が痛くて、とてもじゃないけれどお粥よりソリッドなモノを口に入れる気にはなれなかった。

全く、虚弱な体で参っちまうよ。

木村正義は溜め息をついた。

新学期が始まったと言うのに、毎日、熱帯夜。寝苦しさに耐えかねて、それでもこの物騒なご時世窓を開けて寝ることなんて出来なくて、不経済だと思いつつクーラーを付けっぱなしにして腹を出して寝ていたらほら、一晩でこのザマだ。

立派に夏風邪患者の一丁あがりである。

「じゃすてぃすー、具合どう?」
コンコンとドアをノックする母親、返事も訊かずにそのまま開けて入ってくる。

その名前で呼ぶな。

言おうとした言葉は言語にはならず、ガラガラに乾いて血の味がする喉から代わりに出てきたのは数回の咳だった。

「その様子じゃまだまだ悪いみたいね」
母親は小さく肩をすくめつつも、正義の頭の下に敷いているグニャグニャにふやけた温~いアイスノンを、持ってきた新しいものと取り替えてくれる。気遣うようにさらりと額に宛てられた手は、柔らかくて温かだった。

愛しては、くれてるんだよなぁ…

窓を開けて換気、ついでに軽い片付け、とテキパキ働く母親の背中を眺めながら、正義はぼんやりと思った。

「何か食べたいもの、ある?」
散らばっていた教科書をきちんと本棚に仕舞い終えた母親が訊いてきた。
「ない…」
嗄れた声で弱々しく首を横に振りながら正義は答える。母親は「果物でも買ってくるか…」と一人で呟きながら部屋のドアを開けた。
その時。

ピンポーン。

玄関のチャイムが軽やかに鳴った。
「はーい!」
母親は裏声で答えて、ぱたぱたと階段を降りていった。しばらくすると、玄関先で母親とお客の談笑する声が微かに聞こえてきた。お客の声は、学校でよーく聞き慣れた高くて可愛い声。…まさか。

正義は関節がビシバシ痛むのを我慢してベッドから身体を半分起こして、耳をそばだてた。

「まあ、じゃすてぃすの…」
「今日の宿題と授業のノートです。あ、あとこれ、お見舞いに…」
「あらあらありがとう!ちょっとだけでも上がっていってくださいな」
「いえっ、木村君もしんどいんだし、悪いですよ!」
「遠慮なんかしなくていいの、じゃすてぃすだって可愛い彼女の顔見た方がきっと元気になるし!」
「かの…?!彼女っ…えー」

や、や、やりやがったあのババア!!

正義は声にならない叫びを挙げる。
クラスメートの前でのじゃすてぃす呼びだけに留まらず、よりによって、矢田に向かって『彼女』だと?!

結局断れなかったらしく、矢田桃花が母親に伴われて階段を登ってくる軽い足音が近づいてくる。
正義は慌てて薄い夏布団を頭までひっかぶる。
それから数秒もしない内にがちゃり、ドアが再び開いて、果物ナイフと皿を持った母親と、その後ろで恥ずかしそうに頬を赤らめて縮こまっている見事なポニーテールの少女が入ってきた。
「じゃすてぃす、お客様よ」
母親はニッコリ笑って言った。
「…」
正義は恨めしそうに布団から目までを出して母親を睨みつけた。母親は意に介さない様子でベッドサイドのモノが置けるスペースにナイフと皿、桃花から受け取った甘い香りのするビニール袋を置いて、パチンと意味ありげにウインクする。
「あとは若い子に任せて…母さん買い物して来るわ。」
パタン、ドアが閉められて、二人がいる四畳半の部屋は、完全に外界から閉ざされた。

「…」
「…」

正義も桃花も、暫くは黙ったままだった。特に桃花はネイビーブルーの無地のカーペットに視線を落としたまま、ぽかーんと突っ立っている。

「…あー…座って、どこでも」
正義が静寂に耐えかねて、口を開いた。運良く手を伸ばせば届く所に放ってあった平たいクッションを掴んで、桃花に投げて寄越してやる。
「あ、うん、ありがと…」
桃花は我に返ったように顔を上げて、クッションの上に正座して座った。
「ごめんな、うちの母さん思いこみ激しくて」
正義は心底からすまなく思い謝る。桃花はブンブンと、ポニーテールが左右に旋回するほど首を強く横に振る。
「ううん、全然。具合はどう?」
桃花が訊くのに、正義はアメリカ人みたいに大仰に肩をすくめて答えた。
「全然ダメだよ。熱が下がらない。身体はどこもかしこも痛いからあんまり動けないし…あっ、だから早く帰れとかそういう意味じゃないから!ごめん」
クッションから少し腰を浮かせた桃花に過剰反応して、正義は急いで謝る。桃花は驚いた顔で、きっちり脚を揃えすぎた正座をアヒル座りに崩し、クッションに座り直した。
それから、フフっとちょっとだけ笑った。
正義も恥ずかしそうに緩いモヒカンの頭を掻きながら、笑った。

「ビニールの中身、何?」
正義が訊くと、桃花は笑顔になってビニール袋を手に取り、左手で中身を取り出した。ふっくりと丸い、薄紅色の果実。
「水蜜桃だよー。親戚のおじさんが送ってくれたの。食べれるなら、剥くよ」
用意の良いことに正義の母親が持ってきてくれたナイフを右手に取りながら、桃花は言った。
「悪いな…本当にそんなつもりじゃなかったんだけど」
母親は桃花を正義の彼女と思い込んでいるので二人に気を遣ってそうしたのかもしれないが、実際はそうではないのでこれではまるっきり、お客さんに桃を剥かせる図々しい親子だ。とは言いつつ、いつも気になっている少女に何かをしてもらうというのも滅多にない素敵な機会だった。
正義は複雑な気持ちで、手慣れた手つきで桃の皮を剥いていく桃花の真っ白い手元を見つめていた。
脳天までかと思うほど、ぎっちり詰まった鼻水の所為でバカになった鼻でも、ふわりと広がる瑞々しい甘い香りは感じ取れた。桃花は嫌な顔一つせずに、白くて柔らかな果肉を切り分けていく。
正義は少しだけ、もう少し幼い頃やっぱり風邪をひいて寝込んでいた時、枕元でりんごを剥いてくれた母親の姿を思い出す。しかし、桃を剥いている桃花に感じる思いは、母親に対するそれとは少し違った。

恋人とか奥さんとかって、こんな感じだろうか?

そんなことをぼんやり思う。
そして、自分が今何を考えたのかに気づいて、正義は慌ててぶんぶんと頭を振る。振動が熱で弱った脳みそにガンガン響いて予想以上に痛かった。
「はい、出来たよ。…大丈夫?」
綺麗にカットされた桃を笑顔で正義に差し出した桃花は、俯いて頭を押える正義に心配そうに訊いた。
「だ、大丈夫。ありがとう」
正義は苦笑いをして、一切れ指で摘まんで齧る。桃特有の、混じりけのない清い甘さがたっぷりの果汁と共にじゅわっと広がった。
「…旨い!」
「良かったあ」
桃花がにっこりと、咲き立ての花のように笑った。
「矢田の親戚のおじさんすげえな」
桃は味にばらつきがあるものだが、こんなに旨いのは久し振りだ。喉が痛いのも胃が弱っているのも忘れて、ついもう一切れに手が伸びる。
「私も良い?」
桃花も一切れ摘み上げた。それを食べながら、桃花は言った。
「桃には、悪いものを祓う力があるんだよ」
「そうなんだ」
「桃太郎は鬼を退治するし、古事記のイザナギは桃を投げつけて黄泉の国の鬼を追い払うでしょ?」
「確かに…」
何が病人なんだか、元気に三切れ目を口にしながら正義は桃花の話を聞いていた。そして、不意にある一つのことを思い出す。
「矢田の下の名前ってとうかだったよな。桃の花で。それも何か意味があるの?」
正義が訊くと、桃花は「狙い通り」とでも言うように、悪戯っぽくニヤッと笑った。
「実は、あるの。私生まれた時未熟児でね、生きるか死ぬかもわからない状態だったんだって。それで、桃に魔除けの力があるって話を思い出したおじさんが、つけてくれた。おかげでこんなに元気に育ちました。」
「そうだったんだ…」
その話は、聞いたことがなかった。正義の知る限り、他の誰に話したこともないだろう。
「良いな、そんないい名前つけてもらえて。俺なんか正義感に舞い上がった親がマタニティハイでつけたDQNネームだぜ?」
文句言うと「親のつけた名前に不満を持つなんて」とか叩いてくるし。本当に、愛されていないわけではないんだろうけど。
しかし桃花は、にっこり微笑んで言った。
「私は、嫌いじゃないよ」

桃は程なくして、綺麗に食べ終わってしまった。
「あ、そうだ私、塾があるんだった」
ナイフと皿を綺麗に重ねながら、正義の目覚まし時計の示す時間に気づいた桃花は言った。
「マジか、ごめん、引き止めちゃったな」
桃まで剥かせちゃったし、と正義が謝ると、桃花はまたポニーテールがゆらゆら揺れるほど首を横に振った。
「良いの。私がしたかったことだし…」
それから、桃花はベッドに横たわった正義にすっと近づいた。
「?」
「風邪、早く治ると良いね」
「?あ、ああ…」
「これはお呪い」
そう言って、桃花は正義の両手を自分のそれぞれの手でそっと握り、自分のおでこと正義のそれをこつんと軽くぶつけた。

「…!!!」

突然のことに、驚いて真っ赤になって目を白黒させている正義に、桃花はちょっとだけ恥ずかしそうに微笑った。
「私も、『桃花』だから。魔除けの力が宿ってたりしないかな、なんて」
「…」
「じゃあね、また明日!」
桃花はスクールバックを持って、慌ただしく部屋を出ていった。

「…」
ドアが閉まって、再び静寂が訪れる。
正義の四畳半の部屋に残されたのは、甘い桃の香り。桃花の、香り。
正義はゆっくりと、両手を握って、緩めてみる。それから、今や風邪とは無関係にやたらと熱い額に手を当てる。
思い出すのは、今しがた桃花に握られた手の温もりと、こつんとぶつかった彼女の額の感触。

…魔除けって。でも、あれって。

体温が前より上がってしまったらしく、身体がぽっぽっと熱い。正義は恥ずかしさのあまり身体を前に折って、顔を布団に埋めた。布団のさらさらと冷たい表面が、火照った顔には気持ちいい。

意識、してないのかなあ、だって彼女でも何でもないもんなあ、ただのちょっと仲が良いクラスメートだもんなあ、矢田にとっては俺は。
困ったなあ。治って学校に行ったとして、矢田とまた普通に話せるだろうか?

ガシガシと汗ばんだ頭を掻いて、正義は身体を起こす。そして独り、呟いた。

「全く、余計熱が上がっちまうよ」



(桃は英語圏においては、傷みやすいが美しく美味しい果物から古い俗語で「若く魅力的な娘」を表す。)
over

だいこおおおおおおずいいいいいい(谷山浩子:少女は…Ⅰ)

イラストでもネタが出てきたので何を書きたいかまとめ。

世界の街角とスイーツと二人

台湾・愛玉子・イト狭
ハワイ・マラサダ・吉原
パリ・クイニーアマン・菅中
日本・善哉・杉神
インド・ミルクティー・カル愛
スペイン・カスタードプリン・渚カエ
トルコ・伸びるアイス・前ひな
ロンドン・トリークルタルト・磯メグ

時間かかりそうだから、ゆっくり大切に消費します。

暗殺教室(イト狭):押しかけ旦那と高みの見物

コバルト色に光る空。モクモク立ち上る入道雲。…じりじりと皮膚を焼く、燃え盛る太陽。
イトナは住んでいるボロアパートの部屋のドアを開け、眩しい世界、鼓膜を突き破りそうなアブラゼミのフルコーラスの中へと出ていく。
 錆びついた鉄骨の階段を降り切って、ふと横を見れば、口煩い大家が細々やっている小さな家庭菜園の木の柵から、ちょうど食べ頃のきゅうりが飛び出していた。イトナはしれっとした顔で短パンのポケットから万能ナイフを取り出し、ハサミの部分できゅうりの弦をちょんと切った。

 にゃー。
 
 足元を見ると、大家の可愛がっている肥った三毛猫が、咎めるような目でイトナを見上げていた。しー、と唇に指をあてて、もいだばかりのきゅうりを持って、イトナは歩き出す。

 綺羅々はレースのカーテンが巧い具合に日陰を作る部屋の中で、電気も着けずに静かに本を読んでいた。
 ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽーん。
 突如それを邪魔する、けたたましいインターホンの音。綺羅々は顔を顰め、耳栓を小物入れから取り出した。それを耳に突っ込んで、再び本を開く。まだ音は聞こえるが、大分マシになった。暫くすると、客人(大体誰かは予想がつくが)は諦めたのか、インターホンを馬鹿みたいに鳴らすのを止めた。
 帰ったのかな?そう思って耳栓を外すと、今度はテーブルの上に置いたスマホが振動を始めた。
面倒くさそうにメールボックスを開くと、そこにはこう書いてあった。

 差出人:糸成
 これ以上居留守使うなら戸川純の「好き好き大好き」をこの場で、大声で、エンドレスリピートで歌う所存だが

 やめろ、それだけはやめろ。

 綺羅々は慌てて立ち上がり、玄関に出た。
 がちゃりとドアの鍵を開けると、イトナは同年代の男性たちと比べれば小柄で華奢な身体を部屋の中に滑り込ませながら、いつもの無表情で言い放つ。
「最初からそうすればいいんだ」
 綺羅々はため息をつく。
 
 偉っそーに。

「今日は何の用よ」
 迷惑だという思いを隠しもせずに訊いてやれば、イトナは淡々と答えた。
「今日は夏祭りがあるんだ」
「…パス。何が悲しくてあんな人でごった返したところに行かなきゃならないのよ」
 確かに中学時代とかは、寺坂たちとひやかしに行ったこともあったが、こんな年になってまでリンゴ飴や綿菓子もないだろう。
 意外なことにイトナは大きく頷いた。
「それについては全く俺も同感だ」

はぁ?

「じゃあなんで来たのよ」
 綺羅々の尤も過ぎる質問に、イトナはサンダルを脱いで揃えながら答える。
「お前の部屋からなら花火がきっと良く見えると思ってな。ああ、手土産もあるぞお前の好きなジントニックと、つまみにポテトチップ。あときゅうり」
 イトナは右手に下げたビニール袋と、左手に直に掴んだきゅうりを掲げて見せる。
「河童じゃあるまいし」
「大家の庭先からくすねてきたばかりだから新鮮だぞ」
 悪びれる様子もなく言うイトナに、綺羅々は呆れたように返した。
「今すぐに警察に突き出してやろーか、窃盗と家宅侵入罪で」
「お前も食べれば共犯だ」
 そんなバカバカしい会話をしながら、綺羅々は結局イトナを部屋に上げてやることになるのだ。いつもそうだ。
「台所借りるぞ」
 イトナは我が物顔で、ままごと染みているほど小さくて異常に綺麗なキッチンに向かう。それから、プラスチック製の薄いまな板と包丁をいとも簡単に探し出して用意し、きゅうりを水道水で洗う。
「相変わらず殺風景な台所だな」
「煩いよ」
 綺羅々は部屋に戻り、三度本を開いた。しばらくはきゅうりを刻む音や食器をガチャガチャ漁る音など、作業の音しかしなかった。どこに何があるか、綺羅々の部屋の台所事情をイトナはすっかりマスターしているので、綺羅々が何か教える必要も、イトナが何か質問する必要もなかった。
 こうして静かにしているうちはまだ良いのだが、きゅうり一本じゃどう料理したってそう長い時間は掛からないわけで。ものの五分もしないうちにイトナは台所を離れ、部屋に入ってきた。
「村松みたいにとは行かないが。」
 そうひとりごちながら綺羅々の隣にちょこんと座る。
「ちゃんと片付けてきたんでしょーね」
 本から目も上げずに綺羅々は言う。イトナはそれには答えず、勝手に本を覗き込んだ。少し目で文章を追って読んで、ぽつりと呟く。
「未來のイヴ?」
「あら、良く知ってるじゃない珍しい」
 綺羅々が少し驚く。

 普段あまり小説を読まない奴なのに。

 イトナはページを漠然と眺めながら答える。
「題名と軽いあらすじだけはな。エジソン博士で解った」
「面白いわよ、貸そうか?」
 イトナは首を数回小刻みに横に振った。
「俺はSFは、特に古典のは読まない。有り得ないから」
「あっそ」
 この工学オタ。
「窓開けていいか?」
 イトナが訊いてくる。綺羅々は少し考えて、頷いた。

 もう暑さのピークは過ぎたし、いいか。

 イトナは立ち上がり、窓を全開にした。
「良い風入るじゃないか」
 窓の傍に仁王立ちして、そよそよ風に髪をなびかせながらイトナはしばらくぼけーっとしていた。
 少しすると、お神輿を担ぐ掛け声と思しき男たちの声が、「えいさっ、そいやーえいさっ、そいやー」とどこからともなく聞こえてくる。
「祭りモード全開だな」
 イトナが外を指さし、若干楽しそうにも聞こえる口調で綺羅々に言う。綺羅々は相変わらず静かに本のページを捲りながら答える。
「煩いだけだね」
「つまらない奴だな」
「つまらなくて結構。出口はあっちよ」
 綺羅々は玄関の方を指さした。
「…今夜は帰りたくない」
 イトナが突如、声のトーンを落として静かに呟く。
「…は?」
 冷房も利いてない、夏の夕方の温い部屋の空気が、一気に変わった。綺羅々はつい本から顔を上げて、イトナの背中を見つめてしまう。イトナは何も言わず、真剣な目をして隣の平屋の屋根しか見えない筈の窓の外を見つめていた。
 …しばらく、奇妙な静寂が二人の周りを包み込む。やがて、イトナが、ゆっくりと静寂を破った。
「…花火を観るまでは」

 バカヤロウ。

 綺羅々は手近にあった消しゴムを、思い切りイトナの背中に投げつけてやった。

 そうこうしているうちにイトナが作っていたきゅうりの浅漬けが出来たらしく、イトナは台所に立って行った。また部屋に戻ってきた時、小さな器に入れた浅漬けを大事そうに両手に持っていた。
「これできゅうり一本分?少ないね」
 綺羅々が驚いたように言う。綺羅々は中学生時代に一度、ある目的のために家庭科の筆記で満点を取ったことがあったが、実技の方はそれほど好きでも得意でもなく、独り暮らしということもあって料理もそんなにしなかった。
 イトナがちょっと驚いたようにいつもより僅かに余計に目を見開いて言った。
「お前本当に料理しないんだな」
 それから、何とも余計なひと言を付け加える。
「俺は料理に口煩い方だが、そんなことで本当に大丈夫か?」
「…何がさ」
 何となく言わんとしていることはわかるが、理解してなんかやりたくない。綺羅々は頭を右手で抑え、本に視線を戻した。イトナもそれ以上は言わなかった。

 徐々に辺りが暗くなってくる。窓の外を見やれば、空の色の青みは深さを増していた。よく考えれば夏至から約二か月が経つ、今日もお日様のご機嫌は絶好調で、焦げ付きそうな猛暑日だったが、昼の長さは確実に短くなっていた。こうしてまた一年が過ぎていくんだなあとぼんやり考えていたら、イトナがリモコンを取って蛍光灯を点けてくれた。
「もうすぐ始まるな」
 イトナは呟いた。
 イトナはまたしても台所に立ち、冷蔵庫で冷やしてあった発泡酒の缶を取りに行く。一本はジントニックで、もう一本はビール。そしてポテトチップのうす塩味の袋を器用にパーティー開けにして、簡単な晩酌の用意が出来上がった。
「はい、あーん」
 イトナが爪楊枝に刺したきゅうりの一切れを、綺羅々の前に突き出す。
「…」
 綺羅々は露骨に嫌な顔をした。
 いつだったか、イトナは前にも同じことをした。その時は頑なに唇を結んで、じーっと睨み付けていたら、コイツはあろうことか、徐に綺羅々の鼻を摘まんで呼吸を塞ぎにかかった。またそんなことをされるのは真っ平なので、綺羅々は仕方なく口を開けてやった。イトナはきゅうりを綺羅々の口の中へいれる。綺羅々が爪楊枝を咥えるようにすると、イトナはそれをすうっと引き抜いた。
「旨いか?」
 イトナが綺羅々をその大きな目でじぃっと見つめながら訊いてきた。
「…塩っ辛い」
 綺羅々は何とかきゅうりを咀嚼しながらも顔を顰めた。
「おかしいな、村松に習った通り作ったんだが。お前が運動しなさすぎるからじゃないのか?」
 余計なお世話よ。
「じゃあ食べてみなさいよ」
 やっとのことで飲み込みながら、綺羅々は漬物の皿をあごでしゃくった。イトナは小首を傾げながらも指で一切れ摘まんで、口に入れてみる。そして眉根に皺を寄せた。
「本当に辛い。誰だこんなの作った奴は」
「紛れもないあんたでしょ。責任持って全部食べなさいよ」

 全く。

 綺羅々は本日何度目かも解らないため息を吐く。

 私はどちらかというと他人を振り回して困らせるタイプの人間だと思ってたんだけど。コイツが絡んでくると、どうにも調子が狂ってしまう。

 綺羅々が横目でイトナを見ると、彼は何を思ってそうしているのか、爪楊枝に数切れ串刺しにしたきゅうりを右手に、ポケットから取り出したマイナスドライバーを左手に持ってじっくりと見比べていた。

 コイツは非常に、マイペースに過ぎる男だ。その上、口数は多くないが巧く立ち回って結局自分の望みを叶えてしまう器用さもある。そんなコイツと何となく一緒にいるが、私はずっとコイツの行動に振り回されっぱなしだ。
でも、それは逆に考えればこっちも何の気も遣わなくていいということで。別に今までも誰かに対して気を使ったことなんかないけれど(小さい時など母親の顔色を伺いながら生きていた時もあったが)。とにかく、コイツの作る空気は悪くない、のだ。

『スターマイン、なんとかかんとか様のご寄附に拠ります…』
 遠くから、部分的に不鮮明な放送が聞こえる。
「始まるってよ」
 綺羅々はポテトチップを摘まみながらイトナに言う。イトナはドライバーをテーブルの上に置き、窓の外を見た。

 ひゅるるるるるる。
 そんな音とともに光の糸が空高く昇る。
 パーン、ドカーン。
 大きな破裂音がして、ガラスにも遮られていない鮮やかな紺碧の空に、赤や青や金色の花火が咲き誇る。音とほぼ同時に次から次へと様々な色や形の花火が花開く様子を、イトナは子供みたいに飽きずに眺めている。子猫みたいに大きな澄んだ瞳は、花火の色を映して宝石みたいに光っている。
「あんた今、楽しい?」
 綺羅々も花火を見上げながら、爆音に紛れ込ませながらイトナの無表情な横顔に訊いてみる。

 何が、ってのは、花火でも良いし、私と一緒にいて、でも良い。私はコイツが、一時期本当に辛い生を送ってきたことを知っている。程度は比較にならないけれど、私もどこか冷めたものをずっと抱えて生きてきた。

 音が一瞬収まった時、イトナは綺羅々の方を向いて聞き返す。
「何か言ったか?」
 綺羅々はつまらなさそうに頬杖をつきながら、またポテトチップをつまむ。
「別に」
 それから程なくして、また新たな花火が大きな音と共に空に上がる。爆発音に紛れ込ませながら、イトナは小さく呟いた。

「楽しくなければ、ここには居ない」

over

暗殺教室:緊張の夏、日本の夏2

今回のドキドキは、恐怖感に起因するもの。やっぱり夏祭り。次回予定している千速はガラッと雰囲気変わりどシリアス。どおしてこうなった。
追記~:磯メグでも緊夏シリーズで一本思いついた。今書いてるだるだるな大人イト狭終わったら挑戦してみむと思ふ。


菅中(+木桃):闇

「ね、ねえやっぱり怖いよもう出ちゃおうよぉ…」
莉桜が共に来ている桃花の肩にしがみつく。
「だ、大丈夫だよ作り物だもん。早く歩こう?」
莉桜の肩をポンポンと軽く叩いて彼女を宥める桃花の声も、大分震えている。
二人は今年の夏祭りの、花火の次くらいの呼び物、お化け屋敷に来ていた。本当は各々の恋人と来たかったのだが、菅谷はバイト、木村は夏風邪でダウンで予定が合わず、女子二人での友情デートと相成ったのだ。
「今年はすげーらしいぞ」と岡島が言っていたので、興味本位で入ってみたはいいが、確かに怖い、怖すぎる。入り口に置かれたホワイトボードに『今までの犠牲者の記録:途中退場32人、気絶者6人、チビった人(自己申告)3人』などと書かれていたのも頷ける。まだゴールの魔除けのペンダントが置かれた墓場までは遠い筈だが、凍てつくみたいな風に、微かに聞こえてくるお経と断末魔、やたらヌメヌメした壁、突然飛びついてきた屈強なお化け役などのせいで、二人の心は既に折れそうだった。

…今桃花の頬を掠めてった青白い人魂は何?何で出来てるの?!

数週間前、殺せんせーが沖縄で作ったチャチな肝試しの洞窟とは比べ物にならない。
「こ、今年なんでこんなに怖いわけ?特に内装とかお化けのビジュアルとかただ事じゃないよ、絶対頭のおかしい人が作ってるよコレ」
莉桜は既に半ベソをかきながら桃花にぴったりくっつく。
「が、頑張ろう!私たち暗殺者でしょ?こんなので怖がってたら、殺せんせーなんて殺せないんだからっ!」
桃花が一生懸命莉桜を鼓舞する。
しかし、二人ともどうにも足が竦んで動けない。
数メートル先の壁に見えるのは、非常出口を現すお馴染みの緑地に白抜きの人型。あれが、この状況が全くのフィクションであることを思い出させてくれる。それと同時に、途中退場すれば楽になれると弱り切った心に甘く囁く。

…決めた。

「ちょ、ちょっと莉桜、どこ行くの」
ズンズンと勇ましいばかりの足取りで突然歩き出した莉桜を、桃花は慌てて追い掛けようとする。莉桜は歩きながら高らかに宣言する。
「あたし、出る!引き留めようって無駄よあたし決めたんだから!!」
桃花は、ふいふいっと首を振って辺りを見回した。

…後ろには、誰もいない。しかも今なんか冷たいものが首筋を触ってった気がする。ひたすら暗くて静かで、それが余計に何かあるんじゃないかと恐怖感を煽る。

…こんなところに置き去りにされてたまるもんか。

桃花も、莉桜と一緒に外に出ることにした。

ペンダントがたかがお化け屋敷の景品とは思えないくらいカッコ良いらしいからちょっと惜しいけど、そんなのは硝子細工屋さんで買えるものね。

桃花が退避への一歩を踏み出したその時。真っ黒な太い腕が、小さな目玉が蓮の実のようにびっしりついた腕が二本、背後の壁から飛び出してきて桃花を羽交い締めにし、壁の向こう側へと引き吊り込もうとした。
「きゃあああああ?!」

友人の悲鳴に、莉桜は鋭く振り返る。すると桃花が、既に身体を半分壁の向こうに引き摺り込まれながら必死になってもがいていた。
それを見た瞬間、莉桜の中で正義感が恐怖に打ち勝った。

いくらお化けでも女の子にあんなことするなんて!

莉桜はバッグの中に手を入れて武器になりそうなものを探りながら桃花に向かって走っていく。
「桃花を、離しなさい!!」
そう叫んで暗殺バドミントン用の木製ナイフを振り上げる莉桜。しかし莉桜もまた、何者かに身体を羽交い締めにされ、動きを止められる。その腕は、ヌメヌメと気持ちの悪い灰色で、所々悪くなったブルーベリージャムみたいな赤紫が滲んでいた。裂けた傷口から、どろーっと汚いものが垂れ下がり、ぼたぼたぼたっと白い何かの幼虫が数匹落ちた。それが買ったばかりのオシャレなグラディエーターサンダルから露出した、足の甲にべちょっと落ちた瞬間、再び恐怖と嫌悪が莉桜の心を支配した。
「ひっ、ぎっ、いやあああぁぁ!!!」

莉桜は渾身の悲鳴をあげ、それきり気を失った。

「…かむらっ!中村っ!…莉桜っ!!」
誰かが名前を呼ぶ。誰かがペシペシと、軽く莉桜の頬を叩く。聞いたことのある声だ。莉桜は数回瞬きをして、目を覚ました。ぼやけた視界が像を結ぶと、眼前に亜麻色の少し長めの髪をした、見慣れた少年の顔があった。心配そうな顔をしている。
「…すがや?」
莉桜が言葉を発する。それで菅谷は、安心したように表情を綻ばせた。
「よ、良かったー…彼女を殺しちまったかと…流石にやり過ぎだったか」
菅谷は髪を掻きあげながら笑った。
「…ここは?」
莉桜が目線だけ上げて菅谷に訊いた。
菅谷は答えた。
「お化け屋敷の裏だよ。従業員がお客さん脅かすタイミングを計ったり、夕飯食べたりすんの。」

…お化け屋敷?

訊きたくないほど脳裏に深く刻み込まれた単語に莉桜は、バッと身体を起こして辺りを見回す。薄明るくて狭いこの小部屋には、お化けの着ぐるみやら水を張ってこんにゃくを漬けた桶やら小道具がごちゃごちゃと散らばっていた。小さなテーブルの上には、菅谷の夕食だったと思われるポテトサラダとカリカリ梅が残された、折り詰め弁当の容器。

…徐々に倒れる前の記憶が、蘇ってくる。

あたしは、確か、ゾンビみたいのに襲われて。
桃花は、目玉だらけの黒い奴に襲われて。

桃花…

莉桜は目をかっと見開いた。
「どうし…わ、ちょ?!」
驚く菅谷に構わず、莉桜はその胸倉を掴んで揺さぶるようにする。
「何であんたがここにいるの、あのゾンビは誰なの、桃花はどうしたの?!」
矢継ぎ早に聞く莉桜から菅谷はせき込みながら慌てて離れる。
「おい、落ち着けって!順番に説明するから!」
菅谷に言われて、莉桜は仕方なく剥き出しの床に座りなおす。菅谷は莉桜が落ち着いたのを見て、最初はぽつりぽつり、次第に興が乗ってきて流暢に話し出す。
「俺、ここのバイトなんだよ。最初は道具類制作として入ってさ。今年は大人向けに、とか謳ってる割に甘いなあと思ったんで、ちょっと色々、グロ画像サイトとか参考にしたアイディアをいくつか出してみたらそれがポンポン通っちまってよ。で、店長にすっかり気に入られて、ぜひお化け役もやってみたらいいとか言われて、断り切れなくてゾンビ役やってたわけ。」

…あの気持ち悪いお化けのデザイン全部コイツだったのかとか、ビミョーに自慢げなのがイラッと来るとか。

色々言いたいことはあるが、まだまだぐっと抑えて、莉桜は先を促した。

「それで?なんであたしたちをあんな目に合わせる必要があったわけ?桃花を襲ったのってもしかして…」
「安心しろ、矢田を連れてったのは木村だ。夏風邪って言ってたろ、ありゃアイツのウソだ。こっそり一稼ぎして、矢田にアクセサリーの一つでも買ってやりたいとか言うもんだから、俺が口利いてやった。で、まあ二人して働いてたら、お前と矢田がおっかなびっくりしながら歩いてくるじゃんか。つい嬉しくなっちまって」
アハハ~と間の抜けた表情で菅谷は笑う。その笑い顔を見ているうちに、莉桜の中で溜め込んできた怒りが、ふつふつと湧き上がる。

…あたしたちが、どんだけ怖かったか、知りもしないくせに。

特に黒い腕に捕まえられて怯えきった桃花の表情を思い出すと、化学実験でうっかり突沸させた熱湯のように、怒りが燃え上がった。
運のいいことに、あのナイフはまだ自分の手の中にあった。
莉桜は思いっきり、ナイフを振り上げる。
「って、中村?!うわあああああ!!」
「バカバカ、菅谷のバカ、やっていいことと悪いことがあるよっ!!」
莉桜は菅谷の頭をポカスカとナイフで殴りつける。
「痛っ、いてててて!んな怒るなって、ちょっとした悪ふざけだろ?」
悪びれる様子がない菅谷に、莉桜は涙を浮かべながら怒鳴る。
「女子は男子に力じゃ敵わないの!それを、利用してあんなことするなんて、もう絶交だお別れだ、絶っ対に許さないっ!!」

絶交?お別れ??…絶対に、許さない???

何だかんだで大好きな彼女から三行半を突き付けられたとあっては、菅谷も焦らざるを得ない。
「わ、悪かったって!何でもするから許してくれ!!」
想像しうる限りの誠心誠意、頭を深々と下げる。
「…本当に?」
涙で濡れたおかげで却って危険な光を孕んだように見える切れ長の瞳で、じろりんと上目遣いに菅谷を見上げる。
「本当だ。男に二言はない、何でもする!!」
その言葉に、莉桜はしばらく考える。
そして、にやりと笑う。
「バイトってことは、とーぜん、お祭りの面白スポットとか知り尽くしてるわけだよね?」
莉桜は綺麗に爪を塗った白くて長い人差し指で、しなやかに菅谷を指さし、言い放つ。
「今から、あたしを案内しなさい。木村には桃花を案内させるわ。まあ、桃花が木村を許せば、だけど。あ、勿論あたし達が欲しいって言ったものはぜーんぶあんたたち持ちね。バイトで稼いでるんだから大丈夫よねそれくらい」
莉桜の要求に、菅谷は早くもたじろぐ。
「え、今から?…い、いやそれは…シフトとかあるし先輩とか煩い人もいるし」
莉桜は菅谷の喉元に、すぅっとナイフを突きつける。
「何でもするって、言ったよね?男に二言は無いとも、言ったよね?」
「…はい」
菅谷は、ひきつった笑顔でジーンズのポケットから携帯を取り出した。
「あ、もしもし店長?お疲れ様でーす。あの、もーしわけないんすがちょーっと急用が出来まして、かなり早いんですけど休憩時間を前倒しで頂けないかと…え、あ、はあ?…はい、そーです彼女です…すいません、ありがとうございます、戻ってきたらめっちゃ頑張りますんで、はい」
…話はついたようだ。莉桜もクリスタルビーズで可愛らしくデコレーションされたスマホを取り出し、友人にかける。
「もしもし桃花?大丈夫?え、ああ私は大丈夫。あのね、菅谷お化け捕獲したよ。あ、うん、なら良し。もう骨の髄まで毟り取ってやるつもりだから。だよねー」
莉桜は物騒な単語をちょくちょく飛ばしながら桃花と談笑している。電話の向こうで桃花の嬉しそうな高い笑い声が聞こえた。

…多分木村も、俺と同じ顔してるに違いない。

女の子って、怖い。

菅谷は、もう二度とこんなことはすまいと、固く心に誓うのだった。

(I got cicada, I will get you!!)

溺れそう

ネタが!洪水のようにあふれ出て困る!!
読んで評価して下さる方々には心から感謝!!

まあ、実際作品に出来るのかわからないけどんなネタを書きたいかまとめてみる。

①村松君+イトナくんの純粋友情もの。もう書き始めてる。
②夏祭りをだらだら家で見物する大人イト狭。もう書き始めてる。
③緊張の夏、菅中・磯メグ・千速版。今回のドキドキは『恐怖』に起因するもの。速水さん病んでる。
④異国の地での暗殺男女の生活(同じ空の下)。イト狭(ベトナム・婚)、菅中(フランス・日常)、カル愛(イギリス・葬)
⑤村狭イト三角関係。あんまり気持ち悪かったらやめる。
⑥押し合いへし合いど付き合い夫婦イト狭のハロウィン。
⑦前ひなのラブギャグ律ちゃん視点。浮気な前原を懲らしめるため、ひなたが律と協力して作ったものは…?

あとはカフェー・てんたくるとかイト律とか同窓会とかほかっといて久しいシリーズものも手をつけなきゃならん。

でもイト狭一人でやるの割とガチでもう疲れたよー。やっぱり好きだから書いちゃうんだろーけどさ。そりゃあ、原作じゃ一回しか会話したことない、今後も会話シーンすらあるかどうかもわからないどマイナー思い込みカプですよ。でもこの二人、けっこー対象点多いんだ。派手な顔か暗めの顔か、自分の名前が好きか嫌いかとか。あと、糸を成すって蜘蛛っぽいし。原作じゃ殆ど会話すらしてないカップル、何とは言わんが超メジャーカップルでもあるじゃないかー(好きですが)!!なんでイト狭だけダメなんだー!!!不公平だーっ(しゅぷれひこーる)!!!!!

…イトナって、好みは別れるかもしれないけど基本美少年でかなりハイスペックなのに、あんまり喋らないこととか立ち位置とかですげー損してるよな。最初からここから始めればって本人言ってたけど、本当に最初っからE組の一員だったら渚カルマイトナで作中キャラの人気三分割してたと思うよ(今のところそれでも話通りそうな感じなのがさらに悔やまれる)

二次元の話ばっかしてると頭狂ってくるから現実のお話も。
人間て、50過ぎても落書きする生き物なんだなあ、と思いました。今日の朝礼でいつも私がお世話になってる社員さんの手元をよく見たら、資料のパンチで開けた穴をボールペンでくりくりなぞって塗りつぶしてたんすよ。リーダーの話長くて退屈ですもんね。意外やら可笑しいやらで必死で笑い堪えてたけど、よく考えたらここに四半世紀生きてて未だに誌面から出てこない少年にうつつ抜かしてる人間がいるので50才で落書きしてる人がいたって何一つおかしいことなど無いという。
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