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暗殺教室:闇鍋の時間

シチュエーション:10月くらい。放課後の教室。


カルマ「準備出来たあ?」

寺坂「おうよ、家から一番でっかい土鍋持ってきた。土鍋は火のあたりがまろやかになるんだぜ」

イトナ「村松からスープ貰ってきた」

寺坂「…松来軒のか?」

イトナ「いや、村松自身が開発したやつだ。味はまあ、悪くない」

渚「村松くん…可哀想に」

杉野「ああ…丹精込めて作ったのであろうスープをこんなことに」

渚「改めてルールを確認しようか。まず、生きてるものを入れないこと。次に、取ったものは必ず一度は口に入れること。最後に、液化するものは巾着か餃子の皮に入れること。大丈夫?」

一同「ああ」

渚「…カルマくん、大丈夫??」

カルマ「オレを疑ってんの渚くん、オレは決められたルールは守るよ」

一同(よく言う…)

カルマ「じゃっ、始めようか。スープ入れて」

ドボドボドボ

カルマ「灯りを消して」

パチン

カルマ「具材投入!」

バラバラっ

カルマ「煮立ったら…」

ポコポコ…

カルマ「開始!まず寺坂からね」

寺坂「俺かよ…なんかデカいな。やけに重いし」

カルマ「早く食べなよ、怖がってんの?」

寺坂「うるっせえな!食やいいんだろ食えば!」

パクッ

…ザクッ…

寺坂「~!!」

寺坂、慌てて手元の懐中電灯を着ける。箸に挟まっていたのは毬栗、丸ごと。

寺坂「…どっちだ?こんなもん鍋に入れた奴は」

カルマ「ダメじゃない渚くん、そんな殺傷能力高いモノ入れちゃあ」

渚「ええっ、僕?!」

イトナ「話を聞く限り恨んでいても仕方ないとは思うが…」

寺坂「『どっち』だって聞いてんだよ中二半とコロコロ上がり」

杉野「次はオレか…」

…パクッ…はむはむ…

杉野「かひゃい…」

…はむはむ…

杉野「…何入れてんだよ絶対食べ物じゃねーだろコレ!!」

杉野、懐中電灯を着ける。箸に挟まっていたのは見覚えの有りすぎる財布。

杉野「…」

カルマ「廊下に落ちてたから拾っといたよ。さすがにボロすぎるってそれ。ああ、中身はちゃんとジップロックに入れて杉野の机に入れてあるから安心して」

杉野「うをおおおん(怒)!!!」

イトナ「次、俺な」

パクッ…しゃくしゃく…

イトナ「…?…。」

寺坂「何引き当てたんだよおめーはよ」

イトナ「…多分、イチゴ」

渚「あ、それ入れたの僕」

寺坂「ケッ、つまんねーもん当てやがって」

イトナ「でも鶏ガラベースのダシで煮込まれてイチゴ特有の瑞々しさは失われている。イチゴの甘さと醤油味のスープが絡んで何とも中途半端だ。端的に言えばマズい」

渚「…こんなものにも一応レビューはするんだね…」

渚「次は、僕か…はぁ…」

パクッ…モグモグ…

渚「…?何の味もしない。甘くもなくてしょっぱくもなくて、軟らかいようで弾力もあって。熱くもなくて冷たくもなくて、ただひたすらに平坦な…。ねえ、これ、なあに?」

イトナ「(パッキングされた幾何学模様を取り出して)『謎』」

一同「どこの前作の魔人様だよ!!!」

杉野「…そもそもどこにあったんだよそんなの!」

イトナ「普通にスーパーに売ってた。二割引だった」

寺坂「…お前普段どんなスーパーで買い物してんだよ…」

渚「ぼ…僕は魔人だったの…?はわわわ…」

カルマ「最後は、オレ♪楽しみだなあ」

箸を鍋に差し込み、探る

杉野(オレより酷いものを引け…)

寺坂(俺の力作・納豆青汁ゼリー巾着を引け…)

渚(僕の、あんこ入りパスタライス餃子を引け…)

イトナ(こんなところにアシュラの交配相手が。まだ選んでるようだし入れてやろうかな…)

パクッ…

一同「じ~…」

もぐもぐ…

一同「じぃー…」

カルマ「…旨い!」

一同「?!」

カルマ「これ手羽先だね!!普通に旨い!!」

一同「言い出しっぺが酷い目に遭う法則どこ行ったー!!!!」

カルマ「胡麻風味の甘辛い衣がスープを吸って、ちょっと食感に難はあるけど鶏同士旨味を高めあって好相性!多分だけど、これ入れたの杉野だろ?」

杉野「う…」

カルマ「ダメじゃない、自分で当てて傷付くのを恐れて無難なものを入れるなんて。せっかくの闇鍋なんだもん、楽しまなきゃ。」

一同「な…なぜか闇鍋の極意講座に!」

 その後結局、僕らは異様な食感に悲鳴を上げたり、あまりのまずさに悶絶したり、あるいは淡々とレビューしたり、やけに当たり味ばかり引き当てたりと、何だかんだで完食した…。

殺せんせー「…食後五時間経過。食中毒の心配はなさそうですね」

杉野「もうやだ、もうやらないこんなの…」

殺せんせー「ヌルフフフ、でも楽しかったでしょう?」

渚「!」

殺せんせー「知恵と工夫と、ささやかな悪戯心を駆使して、相手の驚くことや喜ぶことを考える。いつか君たちに大切な人が出来た時、あるいは社会に出て会社の上司などをもてなす時、今日の経験はきっと役に立つでしょう。人の意表を突き、楽しませる暗殺者であれ!先生からのアドバイスです」

杉野「…おうよ」

殺せんせー「さて、君たち完食に精一杯で、鍋に不可欠な締めを忘れていましたね。(米とうどんを取り出して)君たちの工夫のエキスがたっぷり溶け出したスープがまだこんなに残っています、これで闇鍋雑炊とうどんを…」

一同「闇鍋はもうこりごりだよぉ~!!!」(逃げながらジャンプしてる止め絵)
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コメント

No title

自分で書いててやけに面白いな、なんか元ネタあったかなと記憶の糸を手繰ってみたら、ストレンジ・プラスの闇鍋回だったでござる。なんと、イチゴと謎のネタまで一緒…自分の創作力の限界を感じる今日この頃。

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